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 太平洋戦争末期、日米両軍の地上戦で多くの民間人の犠牲者が出た沖縄戦の体験者を対象に朝日新聞社はアンケートを実施した。今でも突然、戦時中の体験を思い出すことが「よくある」(27・3%)「時々ある」(37・6%)と答えた人が計64・9%を占め、今も「心の傷」があるとうかがえる結果になった。将来、沖縄が再び戦場になる可能性については、「大いにある」「ある程度ある」と考える人が計65・1%にのぼった。

 回答者数は502人。民間団体がかつてまとめた生存者リストや市町村史などから約3千人を抽出し、連絡がついた人に協力を依頼。公民館などの利用者にも協力を呼びかけた。

 沖縄戦や収容所生活で家族を亡くした人の割合は64・5%を占め、身近な犠牲者の多さを示した。

 日常生活の中で沖縄戦の体験を突然、思い出すことがあるかを聞いた質問では、「まったくない」と答えた人は11・8%にとどまった。「よくある」(27・3%)「時々ある」(37・6%)の回答者に、思い出すとどうなるかを尋ねると(複数回答)、「気分が落ち込む」人が目立ち、「眠れなくなる」「イライラする」人もいた。

 この三つは、心的外傷後ストレス障害(PTSD)にも広くみられる症状とされる。一つ以上該当する人は、全回答者の3分の1以上を占めた。