ハラスメントの原因について考察してまとめてみました


 

今日はいつもとは違い、ハラスメントの根本的な原因について考察してみます。

当然ここで述べていることが正解ではないですし、その他諸々の要因もあるとは思います。

考えるきっかけとして問題の改善の参考程度にして頂ければなと思っています。

 

 

前回の記事でも増え続けているソーシャルハラスメントとしてSNS上で行われるハラスメントについて記事にしました。

そしてそれが何故増えているのか?そもそもハラスメント行為は何故起こるのか?ということに焦点を絞り考察していきたいと思います。

 

ハラスメント行為だと誤解される基準の低下

おそらく耳にタコを作らせてしまいそうなぐらい同じ言葉を言い続けていて申し訳ないですが、ハラスメントだと受け取る基準は曖昧であると述べてきました。

 

というのも、ハラスメントだと決めるのは加害者ではなく被害者です。

そしてこの被害者のハラスメントだと受け取る基準が低下した場合、当然加害者も増えます。

 

巷ではゆとり教育のせいで昨今の若者が打たれ弱くなっているとか部活動の参加率の低下による縦社会に対して不慣れな部分が表面化しているとか諸説あります。

打たれ弱くなっているというのは確かにそう感じることはあります。

しかし部活動の参加率の低下というものに関して言えば、少子高齢化など子どもの人口低下や顧問など教育職の人材不足といった外部の要因まで絡んでくるのでこれを要因として挙げるには疑問が残ります。

仕事量の多さからの理不尽な要求の増加

最近ではブラック企業という単語をよく目にする機会が多いと思います。

そしてつい先日にも、ブラックバイトとして塾講師の大学生が労働組合を結成したという記事が出てきたばかりです。

また、厚生労働省が公表していたデータ(平成25年版)でも若者の離職理由のトップとして「労働時間や休暇の条件の不一致」が挙げられていました。

こうした仕事量が増えることは結果として(一般的な会社であれば)一人辺りの負担が増えることと同義であるため、理不尽な要求が増え、結果的にそれがハラスメントとして受け取られている可能性があります。

広がりつつある中小企業と大企業の格差など経済的な要因もあるかもしれませんが、資産同様に人材マネジメントを怠ると貴重な人的資産(源)まで失いかねない点も忘れてはなりません。

マネジメントに関する能力の低下・もしくはできない、したくない

これは前述の仕事量の多さからきているものにも影響していますが、理不尽な要求の増加を部下目線として捉えるのであれば、こちらは上司目線と言えます。

仕事量が増えることで社員教育というものが疎かになってしまうというのはよく聞く話ですし、近年では入職率と離職率の差がどんどん縮まっています。

人材が不足し仕事量が増えると必然的に教育に割ける時間の割合というものは下がってきます。

そうなると今度は「できない部下にやらせるより既に慣れている自分がやったほうが早い」となり、結果的に教育機会の損失と「上への負担の増加」により尚更マネジメントする機会が失われてしまいます。

 

ハラスメントに対する興味関心の増加と可視化

今日のインターネットの普及率というと非常に高い数値を出していますし、若者のインターネットメディアへの接続時間は今ではテレビを越してしまいました。

好きな時に好きな情報が得られる(正しいかどうかは別として)上に、ハラスメント問題が取り沙汰されて以来ハラスメントとは何か?といったものが具体的な事例と共に把握できる状態になっています。

そうなると、仕事に対して不満を持っていた層は必然的に「あれはハラスメントだったかも?」と過去の出来事などを振り返り、上と自分の関係を見直す機会が増えます。

今まではハラスメントだと気付いていなかったことをハラスメントだと認識することができるように(もしくは、過敏に)なったことが昨今の増加に繋がっていると捉えることができます。

 

人間関係の希薄さが生む対人能力の低下

前回の記事でもインターネット上でのコミュニケーションは懐疑的であると述べました。

というのも、人間関係は文字で構築されていくものではなく、日々の面と面を合わせる行動を通して構築されていくものですよね。

そして現状のSNSの台頭や情報の入手の容易化などからコミュニケーションの場の割合の差がリアルとネットで縮まってきていると感じているからです。

インターネットが無かった昔と比べれば当然考え方も変わってきますし、対人スキルについても形態が変わりつつあります。(下がったわけではない。

それに賃金低下や将来への不安から休日の過ごし方などが消極的になったことが原因とも考えられます。

 

終わりに

分量が多くなった上に見にくい文章で恐縮です・・

もちろんこれ以外にも様々な要因はあると思いますし、もしここで書いたことが全て正解であったならここまでハラスメントという単語を目にする機会は無かったはずです。

しかし、改善策にはつながらなくともこれらが考えるきっかけとして認知されていくと徐々に減っていく問題でもあるのではないかなと感じていますし

曖昧な基準とは言っていますが、会社全体が職場の雰囲気の改善や人と人のつながりに積極的に取り組むなどすることでこの基準を上げることは不可能ではないと思っています。


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