藤田さつき
2015年6月4日05時17分
歩き始めた子どもを事故から守るため、リード(ひも)を使う親が増えています。そばに引き留めておける安心感から重宝される一方、「まるで犬みたい」と、とがめる声もあります。実際に使った親たちに話を聞きました。
「お買い物行くよー」
東京都世田谷区の37歳の女性は、リュックサックを背負った2歳の次男とスーパーへ歩いて出かけた。
次男の背丈は母親の腰の高さほど。リュックの上にリードがつながり、その端の持ち手を女性が握っていた。ベビーカーに乗せない時は使うことが多いという。リードの長さは調整可能で、約85センチにしている。「このくらいだと突然走り出してもすぐ止められる」。リュックの肩ひもはクッション素材で、リードを引いても痛くなさそうだ。
使い始めたきっかけは、別の親子連れが事故に遭いそうになるのを目撃したこと。母親がベビーカーの赤ちゃんをあやすすきに、上の子が母親の手を振り払って車道に飛び出した。叫ぶ母親。車は急ブレーキをかけ、子どもの目前で止まった。「使えるものは全部使って事故の可能性を減らしたい。自分の子を守るのが親の役割なので」
スーパーまでは、車の通行量が多い国道沿いの歩道を通る。次男は地面のアリをのぞいたり、遠くに電車を見つけて跳びはねたり。「一瞬先の行動が予測できない。ガードレールによじ登って車道に出ようとしたこともあります」
次男のすぐ脇を、自転車が何台も走り抜けていった。女性はリードを短めに持った。
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