はやぶさ2:イオンエンジン連続運転を開始…2回目
毎日新聞 2015年06月02日 18時30分(最終更新 06月02日 19時55分)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2日、小惑星探査機「はやぶさ2」が主エンジン「イオンエンジン」の連続運転を開始したと発表した。はやぶさ2のイオンエンジン連続運転は今年3月に続いて2回目。6日までの約100時間を計画している。
はやぶさ2は昨年12月に打ち上げられ、地球と火星の間にある小惑星1999JU3を目指す。1999JU3は生命のもとになる炭素や水を含む「C型」と呼ばれる小惑星で、その物質を持ち帰って分析することで、太陽系や地球の生命の起源に迫る。
1回目の連続運転は3月3〜21日に409時間にわたって実施した。JAXAは当初、2回の連続運転で計600時間の運転を計画していたが、1回目が順調に実施され、計画通りに近い軌道に投入できたことから、2回目の運転は約100時間に減らした。
はやぶさ2は今年12月3日、地球の重力を利用して加速、1999JU3へ軌道を変更する「地球スイングバイ」に挑む。JAXAによると、2回目の連続運転後、必要に応じてイオンエンジンを稼働する可能性もあるという。【永山悦子】