石松恒
2015年6月1日15時22分
新たな安全保障関連法案を審議する1日の衆院特別委員会で、中谷元・防衛相は、自衛隊の活動範囲や内容の拡大によって、敵国から攻撃されるなど自衛隊のリスクが高まる可能性について、改めて「隊員のリスクを高めるものではない」と述べた。だが、自民党内からも、リスクが高まる可能性を指摘する声が出ており、引き続き論点となりそうだ。
自衛隊のリスクをめぐっては、安倍晋三首相は「(安保関連法案は)リスクとは関わりはない」と述べ、法整備によって隊員のリスクが高まることはないと説明している。一方、自民党の岩屋毅・安全保障調査会副会長は「自衛隊の活動の範囲、内容は確かに増えていく。従ってリスクが増える可能性があるということは事実だ」とただした。岩屋氏は前日のNHKの番組でも同様の発言をしていた。
中谷氏は「戦闘行為が発生しないと見込まれる場所を実施区域に指定する。安全な場所で活動を行うことは従来といささかも変更なく、隊員のリスクを高めるとは考えていない」と答弁した。
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