ちょっとひらがなに直すだけで、文章はこんなにプロっぽくなる
出版社勤務の現役編集者でTwitterユーザーの @tarareba722 さんの文章指南が人気だ。5月30日に投稿され、6月1日14時現在、1万件以上リツイートされている。
そのコツとは、「ひらがなに直すだけで読みやすくなる」単語のリストだ。
本日も素人さんの原稿をチェックしているのですが、先日少し書いたように「特にこだわりがなければ開いた(平仮名にする)ほうが読みやすくなる表現」の一覧をザッとまとめてみました。まったく意識していない人が少し気をつけると、かなり変わります。 pic.twitter.com/kP5gq2aFbR
— たられば (@tarareba722) May 30, 2015
先ほどの「開いたほうがいい表現」って、たぶん中学校くらいの体育教師が「走るときはアゴを引いたほうがいい」とか「腕は進行方向にまっすぐ振ったほうがいい」というような話なので、自己流で定着した走り方が楽だったり、もっと専門的な走り方が身に付いている人には関係ない話だとは思います。
— たられば (@tarareba722) May 30, 2015
プロは知っているが、多くの普通の人は知らないテクニックに支持が集まった。
たらればさんは一連の投稿について、ハフポスト日本版にこうコメントしている。
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昨今はやりの「コミュ力」といえば、これまで音声ベース、対面ベースのコミュニケーションが重視されがちでした。しかし社会人として生活していれば、ビジネスでのメールや企画書作成、SNSでの交流など、文字ベースでのコミュニケーションも大変重要だと実感している人が多いのではないでしょうか。
先だってのツイートは、同人誌や商業原稿などでの文書作成というよりは、日常の何気ない文字のやり取りで、普通の人がふと「この表現ってこっちのほうがいいんじゃないかな」と気付くキッカケになってくれるとうれしいな、と思ってつぶやきました。
もし本ツイートをきっかけにして、日本語の表記について基礎知識をキチッと勉強したいなら、以下がお薦めです。
『日本語表記ルールブック』
『日本語の作文技術』
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ここ数日表記の「わかりやすさ」について呟いたけど、もちろんこれは「読ませる文章」を書く上でとても大切だし、こうした細かい気遣いの積み重ねが全体の構成に大きく影響するんですが、そればかり重視していつまでも完成させられなきゃ元も子もないですからね。貴方の才能に必要なのは、締め切りだ!
— たられば (@tarareba722) May 31, 2015
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