Updated: Tokyo  2015/05/29 23:13  |  New York  2015/05/29 10:13  |  London  2015/05/29 15:13
 

日銀国債買い入れ、6月初回に3年超5年以下を増額-運営方針

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  (ブルームバーグ):日本銀行は量的・質的金融緩和の一環として実施している長期国債買い入れオペで、残存期間3年超5年以下の購入額を従来より増やす。

日銀が29日午後5時に発表した「当面の長期国債買い入れの運営方針」によると、6月1日以降に提示する最初の同オペで、残存期間3年超5年以下の買い入れ額を4000億円と、これまでの3750億円から増額する。

一方、残存期間1年以下が700億円、1年超3年以下が3750億円、5年超10年以下が4000億円、10年超25年以下が2400億円、25年超が1400億円と、残りはいずれも5月と同額となる。

変動利付債は偶数月の隔月1回の実施で1回当たり1400億円、物価連動債は奇数月の隔月1回で1回当たり200億円と、従来と変わらず。

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、残存3-5年ゾーンの250億円の増額について、国債保有額の目標未達を避けるために「早めに調整してきたのだろう。年末の着地に向けて、微妙な調節を早めに行ったのだと思う。単価の高い国債が償還を迎えることが背景にあるのではないか」と話した。

6月の期間ごとのオファー回数や1回当たりの金額には変更がなかった。次回の運営方針の公表については、6月30日午後5時を予定している。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 山中英典 h.y@bloomberg.net;東京 池田祐美 yikeda4@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net 山中英典, 青木 勝

更新日時: 2015/05/29 17:34 JST

 
 
 
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