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ロヒンギャ問題 国際会議で各国連携強化の提言
5月29日 21時16分

ミャンマーの少数民族、ロヒンギャの人たちなどを乗せた船が周辺国の沖合に漂着している問題について、タイで国際会議が開かれ、今も洋上にいるとみられる船の捜索と救助を急ぐことや、密航をあっせんする人身売買組織の摘発などで各国が連携を強化していくことを決めました。
ミャンマーで抑圧されているロヒンギャの人たちを巡っては、今月に入って、周辺国の沖合に相次いで密航船で漂着したり、タイとマレーシアの国境地帯で多数の遺体が発見されたりするなど、人身売買の被害に遭っている実態が明るみに出ています。
タイの首都バンコクでは、29日、関係国や国連機関などによる国際会議が開かれ、日本の担当者も参加しました。
会議では、今も洋上にいるとみられる船の捜索と救助を急ぐことや、人身売買の組織の摘発に向けて各国の捜査機関が連携を進めること、そして、密航船に乗る人が多い地域に経済的な支援を行い雇用を創出することなど、基本的な方針を示した提言が取りまとめられました。
一方、今回の会議では、国連機関の代表がロヒンギャの人たちを自国民とは認めていないミャンマー政府の政策を批判したのに対して、ミャンマー政府の代表が「わが国だけを非難することはできない」と述べて反発する場面もあり、問題の複雑さを浮き彫りにしました。

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