急激な円安、コメルツ銀行は想定の範囲内-利益確定に動く 
         2015/05/29 09:17 JST
	
		(ブルームバーグ):円相場がこの1週間に急落したことは多くの投資家を驚かせたが、コメルツ銀行はそうではなかった。
コメルツ銀は20日、1ドル=124円を視野に円売りを投資家に訴えた。円はその後8営業日で2.9%下落して124円46銭まで下げた。日本銀行が景気浮揚に向け追加緩和策に踏み切るかどうか判断することにしており、円安はさらに進行する可能性はあるが、コメルツ銀は利益確定に動いている。
同行のシニア外為ストラテジスト、ピーター・キンセラ氏(ロンドン在勤)は「円下落の動きはテクニカルな部分とドル高の部分がある。日銀は数週間および数カ月間以内に何らかの措置を講じる可能性がある」とした上で、「向こう数週間、数カ月は円の空売り取引がうまくいく可能性があるが、このように値動きが大きい時には利益を確定することが常に賢明だと考えている」と述べた。
ドルの上昇に伴って円は下落している。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が先週、年内の利上げの見通しを示したほか、消費者物価指数(CPI)のコア指数が市場予想以上に上昇したことがドル高の材料となった。
原題:This Bank Nailed Yen’s Decline, and It’s Not Chasing the Move(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Andrea Wong awong268@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.net Michael Aneiro, Paul Cox
更新日時: 2015/05/29 09:17 JSTニュース一覧
	
   
	
   
	
   
	
   
	
   
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