ライフハッカー編集部 - 仕事術,就職・転職,面接術 08:00 PM
小手先のテクニックやありきたりのセオリーじゃない、本質的な面接の極意
就職面接は、これから入社するかもしれない会社がブラックではないか、を確認する最高の機会です。ただ、残念なことに、面接者はほとんどの時間を質問に答えることに終始します。面接というのは双方向のコミュニケーションであるべきです。今回は、面接で主導権を握る方法をご紹介しましょう。
事前に準備をしていても、面接では緊張しやすいものです。どんなハウツー本や記事を読んでも、それぞれの質問に適切に答えなければならないとか、聞かれそうな質問に対する答えを準備するとか、正しく伝わる身振り手振りを確認すること、などが書いてあります。全てをうまくやろうと考えると、頭がおかしくなりそうです。
そして、面接は双方向のコミュニケーションだということは忘れられがちです。面接官があなたのことを調べるだけでなく、あなたもその仕事や会社が本当に自分に合っているのかを見極めなくてはなりません。
人事担当者が、あなたを採用するかどうか決めるように、あなたもその会社や上司や部署が、今後の人生で毎週40時間以上を一緒に過ごしたい人たちなのか、決められるだけの情報が必要です。
今から、面接のための現実的な準備と、限られた面接の時間を有効に使う方法をお教えします。
自信がつく程度に準備をする
面接のために、聞かれそうな質問について考えておくなど、準備をした方がいいというのはわかると思います。自分の知識やスキルに関する質問についてはなおさらです。経験やスキルが相手に伝わるようなエピソードをきちんと用意しましょう。しかし、一度練習を行ったら、それ以上の練習はせずとも良いです。
真面目な話、聞かれそうな質問すべてに答えを用意しようとするのは、やり過ぎです。傲慢ではなく、きちんとした自信を持っていれば、人生の大半のことはうまくいきます。あなたの履歴書やスキルが会社の目に留まったのだ、ということを思い出しましょう。
大学の単位でも、職歴でも、経歴の目玉となる仕事の成果でも、自分が達成したことがいかに誇らしいかを考えます。会社もあなたに興味があり、大いに価値があると思ったから面接に呼んだのだ、ということをお忘れなく。
自信を持って面接に臨みましょう。面接の会話の主導権の一部は自分が握るのだという積極的な気持ちでいれば、あなたの立場は優位になります。話の途中で説明を求めたり、自分の話を入れ込んだり、質問をしたりするのが、積極的な面接の態度です。
すぐにそのような態度で臨むのは難しいかもしれません。しかし、多少なりとも自然にできれば、他人の目からは、本当に自信があるのか見極めるのは難しいので問題ありません。それでも苦労しそうだと思ったら、友だち相手に面接の練習をしてみましょう。
また、あなたの自信や謙虚さに対する面接官の反応を見て、臨機応変に対応することも重要です。練習相手の友だちに、自信ではなく過信だと思われそうだと言われたら、態度を順応させなければなりません。身振り手振りにも気を配り、どういう時に面接官に主導権を握らせ、どういう時に踏み込んで会話の舵を取れるかを知りましょう。
質問に答えるだけでなく、あらゆる話す機会を利用する
大事なことなのは、面接は尋問ではなく会話だということです。質問をしている時も、されている時も、いつでも仕事について聞く機会として利用しましょう。
たとえば、あなたがどれくらいSQLについて習熟しているかを聞かれたとしたら、質問にストレートに答えるだけでなく、「御社には大きなSQLワークショップがあるのでしょうか? それとも他のデータベースソフトウェアも使っていますか?」と続けてみます。
また、このように答えながら質問をすると、その会社や事業に対する興味を表すこともできます。あなたの印象も良くなりますし、その会社が自分にふさわしい会社なのかを判断するための貴重な情報も手に入ります。
面接中の会話でできる、良い質問の例をあげましょう。
たとえば、「勤務体制はフレックスだ」と聞いた時は、「勤務の管理や承認はどのようになっているのでしょうか?」とか「この部署でフレックスで働いている人はいますか?」という質問をするのが最適です。「ときどき出張がある」と言われた時は、「どこへ出張に行きますか?」とか「何日間くらいの出張だったのでしょうか?」と聞いてみる、といった具合です。面接でお互いに有益な情報をやり取りすればするほど、面接官との親近感が増し、好印象を与え、好感触を得られます。
好印象を与え、質問にもきちんと答えたという自信があっても、仕事でどんなことを期待されているのか、わからないかもしれません。しかし、面接ではしっかりと会話をすればするほど、自然とあなたがその会社で仕事をしたら...という方向に行くことが多いのです。面接官の言葉が、「うちの部署のメンバー」や「私たちの仕事」ではなく、「彼があなたと一緒に働くことになる人です」や「これをやってもらうことになります」になると、素晴らしい印象を与え、面接官に気に入ってもらえたというサインです。
「質問はありますか?」と聞かれるまで待たずに、いつでも質問する
面接の部屋を出た時に、十分に自信も情報も持っているのが最高の面接です。採用担当者が求めているもの、配属される部署がどんな感じか、理想的な仕事の一日がどんなものか、仕事で使うツールはなにか、などがわかっていた方が良いです。
面接の最後の数分になって「では、何か質問はありますか?」と聞かれるまで、行儀良く待つ必要はありません。また、それまでの面接でベストを尽くしてみたものの、答えが得られなかったり、質問に答えてもらう機会がなかった場合は、その仕事とは縁が無いのかもしれません。二次面接やフォローアップの電話で質問の答えがもらえることもありますが、そのような機会がなければ、縁がなかったと思いましょう。
誰もが聞いたことあるような、セオリーや秘訣に惑わされない
最後に、「あなたの最大の弱味は何ですか?」のような質問に「完璧主義なところです」と答えるように(みんなが使う手なのでやらないように)、「面接に受かる秘訣」だとか「面接の極意」みたいなものに騙されないようにしましょう。
どこにでも溢れていて、誰もがあちこちでシェアしています。どんな面接でも通用するような万能メソッドなどない、というのが真実です。あらゆるコツやテクニックを頭に詰め込んで、すべての質問に"正しく"答えなければと気にしすぎないように。
それよりも、良い会話をするように心がけましょう。話す内容を考え、明らかにわかっていることを質問しないよう、事前にある程度の下調べをしたり、時々投げかけられる変わった質問に対する準備はしても、「面接であった信じられないような馬鹿げた質問」とか「必ず受かる面接の秘密」などの記事ばかり読まないこと。
実際、面接の本当の秘訣というのは、その場のすべての人と良い会話をすることです。
また、採用してくれるなら、やりたくない仕事も引き受けなければ、というようなアメとムチの考え方はやめましょう。結局、完全に違う人間にならなければならなかったり、面接の極意に頼らなければならないようなら、採用された途端にいつもの自分に戻らなければならないので、幸せにはなりません。
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就職の面接は双方向のコミュニケーションでなければならないというのは、自分が会話の主導権を握らなければならないという意味です。もちろん、強引だったり、傲慢だったりするのではなく、堂々と自信を持って。
最後に1つアドバイスをしましょう。うまくいったかどうかわからないまま、面接を終えることのないようにしてください。面接の結果は、運に任せていてはダメなのです。
Alan Henry(原文/訳:的野裕子)
Photo by Shutterstock.
Title illustration by Brian Hagen. Additional photos by Chris and Karen Highland, Heinrich-Böll-Stiftung, Mats Lindh, and Alex Wellerstein.
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- 松田満江一ツ橋書店




