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企業インタビュー

「日本初を生み出せるのはプロとは限らない」むちゃくちゃなスピードでサービスをつくる | アイアンドシー・クルーズ

「日本初を生み出せるのはプロとは限らない」むちゃくちゃなスピードでサービスをつくる | アイアンドシー・クルーズ

日本初の太陽光発電導入支援サービス『グリーンエネルギーナビ』をリリース。またリフォームメディア事業、自動車メディア事業と多岐に渡り“日本初”をつくり事業展開を拡大させてきたのが株式会社アイアンドシー・クルーズです。

もともとは人材ビジネスの出身者たちが創業メンバーという同社は、経験も知見もない分野において、どのようにして“日本初”を生み出してきたのでしょうか。今回は“日本初”を生み出すために行ってきたこと、そして社名に込められた「感動を創造し続ける」という想いを実現させるための組織づくりについて、取締役の佐藤氏とエンジニアの藤村氏にお話を伺いました。

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佐藤 真治氏

取締役。1983年生まれ。2006年中央大学法学部卒業後、同年人材系ベンチャー企業に入社。法人営業、メディア運営、事業再生などを経験し、2009年に株式会社アイアンドシー・クルーズの創業に参加。現在は、インターネット事業を統括し、経営全般に携わる。

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藤村 拓也氏

技術開発グループ マネージャー。1981年生まれ。2004年信州大学工学部卒業後、金融系SIerを経て、楽天へ入社。主に広告関連のシステム開発に従事。退職後、海外のゲーム関連ベンチャー企業、グリー、医療系スタートアップを経て当社へ。技術開発グループの統括として、全社の開発業務のプロジェクトマネジメントに従事。

リーマンショック時に創業「苦しいときこそ、経済のパートナースイッチが起こりやすい」

アイアンドシークルーズ02

2008年、リーマンショックという不況真っただ中で創業した株式会社アイアンドシー・クルーズ。そのタイミングでの創業は、逆ばりの発想からの決定だったそうです。

佐藤:

根本的には会社の立ち上げという行為自体は別にいつの時代でも、あまり変わらないですよね。ただ、リーマンショックのときだからこそ不景気だったり、時代が大きく変わるタイミングこそチャンスがあると思って、アイアンドシー・クルーズを立ち上げました。

リーマンショックのときって逆に予算が苦しいからこそ、今までと違ったパートナーを探すとか、経済のパートナースイッチみたいなものが起こりやすい。よくも悪くも振れ幅が大きいので、新しく立ち上げる会社にとってはチャンスではないかなと。

感動(Impression)を創造(Create)し続ける組織でありたいという想いから、「アイアンドシー・クルーズ」という社名をつけたと語る佐藤氏。ここでもまた逆ばりの発想で着目したのが、エネルギー事業でした。

佐藤:

代表も私もそうなんですけども、もともと人材ビジネスの出身者がつくった会社なので、創業から1年は人材ビジネスを中心にやっていました。ただ、本来できることで会社を存続させていくことも重要なのですが、次世代につながるような、世の中に感動を残せるようなサービスをつくる、そういう存在たる組織をつくりたいねということではじめた会社なので、新たな領域に進出しようと考えました。

そして2年目に太陽光発電のサービスを立ち上げました。日本はもう伸びていく産業は限られていると思っていて、インターネットとかITの領域と、医療介護と環境エネルギーぐらいしかないよねと。ITと医療介護というのはプレーヤーがある程度いる一方で、環境エネルギーって上場している会社もなければ、エコとかエネルギーって儲からないという定説があったので、だからこそこの領域はまだイノベーションが起こせるんじゃないかなと思っていました。

佐藤氏は日本のエネルギー事情を調べていく中で、エネルギー事業に社会的意義があることを見いだします。

佐藤:

調べていくと、日本のエネルギー自給率って4%しかないという状況があって、そこはすごい不思議に感じていて。日本はすごい豊かな国で、先進国にも関わらず、エネルギーの観点で見るとグローバルにおいてはめちゃくちゃ弱い国。

ということは、やっぱり日本にとってエネルギーの力をつけることは必要なことで、社会的意義があるからチャレンジしようと。そしてタイミングよく政府が太陽光発電を促進するというような政策を打ち出していて、これは波も来るんじゃないかと思って、このエネルギーの事業を始めました。

時間おきに1つのエリアが停電してとかって、もう漫画の世界みたいなことが現実に起きている

アイアンドシー・クルーズの参入時、90%以上が訪問販売だったという太陽光発電の市場。そんな中、同社が販売会社とユーザーをマッチングする太陽光発電導入支援サービスであるグリーンエネルギーナビを立ち上げたのには2つの理由がありました。

佐藤:

太陽光発電というサービスが伸びていくということは政策を見ていてある程度わかっていたんですけど、「そもそも太陽光発電はどうやって買ったらいいんだっけ?」って、僕ら自身がわからなかった。そうしたら、当然わからないときに調べるのはインターネットだという理由が1つ。

そして、訪問販売だけで成り立ってきたという非常に変わった業界で、太陽光発電という地球環境や経済において、いい商品にも関わらず、販売方法には不透明さが残る。ここをインターネットで解決しようというのがもう1点ですね。

インターネットによって太陽光発電市場の成長に貢献するという「大義名分を持っていることが強み」と語る佐藤氏は、当時の状況を次のように振り返ります。

佐藤:

いやー、苦労しましたね。インターネット化が進んでいなかった業界にインターネットサービスを提案しているので。正直、立ち上げて2年ぐらいは全然うまくいかなくて。ユーザーとしても太陽光発電という商品自体がピンときていない。

でも太陽光発電はいい製品だから、そのいい製品を訪問販売だけで市場が伸びていくというのはあり得ない。やっぱり僕らのサービスは正しいことを行っているという意識はありましたし、何よりも正しいことをしているという大義名分を持っているというところは強みだなと思ってました。

そして2011年3月11日。東日本大震災が起こり、事態は一転します。

佐藤:

事業が急成長したのは、もう正直、震災のキッカケがむちゃくちゃ大きくてですね。震災が起きた直後に原子力発電所が止まって。そのとき我々は会社に待機していたんですけど、どういう現象が起きたかと言うと、電話が殺到したんですね。例えば病院とかペットショップとか、いろいろなところから電話がかかってきて、とにかく太陽光発電を早く付けたいんだと。

長期的に見たら絶対これって伸びていく、いい商品なんだという想いの中でやっていたんですけど、そのタイムスパンが一気に短くなったという感覚で。急速にサービスが拡大していったんですけど、このような不測の事態によって市場が急成長したときの先行者メリットは結構大きかったですね。

テレビや新聞では日々悲しいニュースが流れていた中で、ビジネスとして成功していたアイアンドシー・クルーズ。そのとき、佐藤氏はどのような心情だったのでしょうか。

佐藤:

震災が起きて人が亡くなられたことは、本当に悲しい出来事。一方で、それをただ受け止めているだけでも多分ダメだなと思っていて。

電力が不足して苦しんでいる人だったり、日本という国のエネルギーのもろさがゆえに、つらい生活を送っている人たちがたくさんいました。なので、震災が残してくれた1つのメッセージは、日本のエネルギーってもろいよねということ。

かつてない経験でしたよね。時間おきに1つのエリアが停電して、ローテーションで順番に停電をまわしいくとかって、もう映画や漫画の世界みたいなことが現実に起きている。こうならないようにすることが、逆に我々が震災に対する受け止め方なんじゃないかなと思っています。

よくリリースで使う言葉は「日本初」。めちゃくちゃ速いスピードでつくっていく

アイアンドシークルーズ01

これまでに10以上のメディア・サービスを立ち上げてきたアイアンドシー・クルーズ。先行者メリットをとるために「スピードというのは一番重要なキーワードになる」と佐藤氏は語ります。

佐藤:

家庭用の太陽光発電のメディアからスタートして、次はもっと大型の太陽光発電所のメディアをはじめました。そして太陽光とリフォームの相性が非常によかったので、リフォームの市場にもさらに参入していって。領域をどんどん横に広げていっているというのが現状です。

よくリリースでは「日本初」という言葉を使うようにしてるんですよね。実際に日本初にするために、他社と差別化をしたり、明らかに市場ができるタイミングより早いタイミングでリリースしたりしています。どれも結構速い、いつもむちゃくちゃなスピードでローンチしているものがほとんどです(笑)むしろ、長くじっくり考えてリリースしたものがないぐらい。まず、つくりながら考えるみたいなパターンのほうが多いです。

さらに「今度は車の世界を変えていこう」ということで始めた自動車メディア。スタート時は編集部すらもない状況でした。

佐藤:

自動車情報に特化したキュレーションメディア『CarMe』は、企画から1ヶ月ぐらいでリリースまでいったんですけども、リリース後4ヶ月くらいでもう300万PV近くになっています。当然ビジネスとしては確信を持ってリリースしていますが、想像以上に成長が早かったなと。うちのほうで立てていたプロモーション戦略とかコンテンツ戦略みたいなものがはまったなと思っています。

もともと編集部とかも持っていないですよ。立ち上げることになってから、みんな集めて。そこからは速かったです。めちゃくちゃ速いスピードでつくった。これもやっぱりタイミングが遅かったら、ちょっとキュレーションブームが去っていたと言うか、飽和していたなと思います。

スピード感を持って事業展開を進めるために、社内決裁もほとんどが現場決裁で進めているそうです。

佐藤:

決裁もかなり速くて。例えば当社に稟議もちゃんとあるんですが、基本的には、メール1本で完結するようにしていますし、ある程度の裁量権を現場に渡しているので、基本的には、現場で決めていいよという会社なのではないかと思います。

人としての善悪の判断みたいなところさえ間違えなければ、サービスの価値向上につながっていく

アイアンドシークルーズ03

スピード感を持ってビジネス展開を進める同社だからこそ、「そのバックサイドのほうが逆に追いつかなくなってきた」と語る佐藤氏。そこでエンジニアとして参画したのが、藤村氏でした。

藤村:

代表の上村や佐藤と話をしていて、本当に熱いものを感じたというのが(入社を決めた理由としては)結構大きいですね。上村って最先端の事業の事柄にはめちゃくちゃ知見が広くて、すごく調べて、勉強しているんですよ。事業を進めていくことに対して技術の必要性をちゃんと考えられている。そこがやっぱりエンジニアとしては非常にやりやすいなと思っています。

あと社員がみんな夢を持ってやっているというところは、日本にとっても大事な気がしています。飲み会とかでもみんなと喋るんですけれども、話が未来なんですよね、基本的に。そこが好きですね。

社名に込めた「世の中に感動を残せるサービスをつくる」という想いを実現するため、メンバーにはどのようなことが望まれるのでしょうか。

藤村:

(アイアンドシー・クルーズには)いい題材がたくさんあると思ってるんですね。太陽光発電システムにしろ、リフォームにしろ、自動車にしろ。自分の仕事に新しいエッセンスをもたらすのって、決して全部が仕事だけじゃない。普段からいろいろなことに興味を持ってくというのは大事かなと。

佐藤:

スキルや経験ももちろん大事だと思っています。ただ、どんなに能力が魅力的でも、人格が伴っていない人は採用しないというポリシーを持ってやっていて。

それぞれのメンバーの人としての善悪の判断さえ間違えなければ、基本的にはサービスの価値が向上して、サービスの感動につながっていくはずなんですよね。会社の理念を浸透させるというよりは、その善悪の価値観を揃えていくことでサービスが成長していくと思っています。

新しく入るメンバーには「今やっていることなんか関係ないよ」と伝えるそうです。その理由はスピード感を持った同社ならではの答えでした。

佐藤:

今と同じことを5年後やってても僕自身がつまんないなって思うので、すごいワクワクを体現できるような組織にしたいですね。5年前に現在のこの事業やってるなんて全く想像できなかったですし、次の5年後どうなってんのって言ったら、まったく全然違う事業をやっていてもおかしくないなと思います。

“日本初”を生み出すのは、必ずしもその業界のプロフェッショナルとは限らないということを証明し続けているアイアンドシー・クルーズ。未経験だからといって諦めずに大義名分を持って挑戦するその姿勢は、経営者だけでなくすべてのビジネスパーソンが見習うべきではないでしょうか。

インタビュアー:そめひこ / カメラマン:大塚麻祐子 / 編集者:永田優介

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