ヒモ、もしくはジゴロ。男性側からすれば、それはそれは甘美な響き。自分は働かず、パートナーの収入に支えられ、悠々自適の生活を送る者。どうすれば、ヒモになれるのか。そして、なぜ女性はヒモ男を養うのか。
ヒモを養っていた女性とヒモだった男性に行なった独自アンケートから、知られざる実態を探ります。
※年齢・職業は、ヒモ生活/養っていた当時のものとなります
ヒモをはじめる平均年齢
男性平均21歳、女性平均28歳。ヒモになれるタイミングは、収入の少ない大学生の頃が多いようです。当然、女性側は社会人として収入を得ている年上の女性。なかには、23歳と39歳という16歳差カップルも。
すでに社会人だし、もうヒモになれない……。と、思った方。そう悲観しないでください。大人になってもヒモになるチャンスはあるんです。
ヒモ生活のきっかけ
理由は人それぞれですが、全ての男性が女性の部屋に転がり込むところからヒモ生活をスタートさせています。
- 仕事先が潰れて寮を追い出されて生活できなくなった私を、彼女が引き取ってくれたような感じ(男性/22歳/フリーター)
- 実家から電車通学していたとき、当時付き合っていた彼女の方から「付き合って半年だし学校通うの大変だろうから、一緒に住まない?」と言われて、彼女のアパートに住まわせてもらっていました(男性/20歳/大学生)
- 知り合ってから半年で一緒に住むようになりました。提案は向こうからです。まあ短期間ならいいかと思ってすんなりOKしたものの、まさか3年も居座られるとは思いもしなかった(女性/27歳/受付)
- 共通の友人を交えての飲み会がありました。そのときに彼が酔いつぶれたのですが、彼の家を知らなかったため自宅に連れて帰って介抱したところ、そのまま家に帰らずに住むようになりました(女性/31歳/会社員)
パターンとしては、「居座り派」「お金がない切迫型」「提案系」に分けられます。
つまり、転職のタイミングなどでどうしてもお金がない! といった状況や、家賃が払えずシェアハウスを検討しているなんて方も、そのタイミングでヒモへと転身することは可能なのです。
ヒモ生活のお財布事情
ヒモ経験のない男性が一番気になるであろう、お金の部分。一体、どこまで出してもらえるものなのか。
アンケート結果をみると、家賃、光熱費、通信費などの固定費はもちろん、なかには娯楽費まで出してもらっていた人まで。アナタがあくせく働いている間、ヒモ男性たちは、一銭も稼がずに悠々自適の生活を送っているのです。
ヒモ男性のマイルール
働かない、なにもしないで本当に捨てられないの? ヒモ経験のない男性には理解不能なこの状況。彼らはどんなご奉仕をしているのでしょう。
- とにかく彼女の機嫌を損ねない。お世話になっている側なので贅沢を言わない。言われたことには全て従うなど、機嫌を損ねない事を考えた(男性/22歳/フリーター)
- ワンルームアパートで生活していましたが、彼女が夜勤の仕事で17時頃に寝て23時頃に起きる生活をしていたので、彼女が寝ている時間は出来るだけ外出していました。パチンコ店にいる事が多かったです。もし彼女が寝ている時間にアパートにいる場合は部屋の電気を消してイヤホンでテレビを見ていました。そういう時は、彼女もアイマスクをして寝ていました(男性/23歳/無職)
お金を出してもらっている分、気を遣うことは多いよう。また、いわゆるヒモカップルのイメージとは違い常識的に付き合っている方も。
- その日の予定(帰宅時間や食事をどうするかなど)をしっかりと連絡するなど、共同生活を行う上で一般に必要であること以外に特に意識的に取り組んだことはありません。家事はなるべく自分がやる、思ったことはなんでも隠さず伝え合うということが不文律的にあったとは思います(男性/23歳/大学院生)
ヒモ男性といえば、「飲む・打つ・買う」というのは間違ったイメージ。常に女性を気遣い、ケアすることが重要です。
カミングアウトの有無
気も遣ってくれるし、やさしい彼氏。当然、周りに自慢したくなりますが、果たしてヒモとなると……。
「ヒモである/ヒモを養っているという認識はありましたか?」という質問には、男女ともに9割がYESと回答。
また「ヒモである/ヒモを養っていることを友人にカミングアウトしましたか?」という質問では、男性の9割はYESと答えているのに対して、女性の9割がNOというお答え。
「彼氏がヒモだなんて恥ずかしすぎて誰にも言えない!」「他人に話さない。友人に話したりしたら何を言われるかわからないので」など、女性としては自慢できることではないと考えている方が多いようです。
女性がヒモを養う理由
男性にしてみれば、お金のかかる女性と付き合うわけでもなく、むしろ全額出してもらえるという、かなりの好条件。では、なぜ彼女たちはそこまでしてヒモ男性を養うのでしょう。
- 性生活の充実(女性/27歳/受付)
- 相手が下手に出てくれるので、ケンカなどもなく気持ち良く毎日過ごせる(女性/31歳/会社員)
- 生活に余裕があるので、彼は勉強をし、資格を取りました。料理も上手くなりました(女性/27歳/派遣社員)
女性側からすると、いい男に育てたり、恋愛において上に立てるというメリットがあるのかもしれません。ヒモ生活とは、その状況に耐えうる者にのみ与えられる特権なのです。
ヒモになるための必要条件
長々と説明してきましたが、一番知りたいのはやはりこれではないでしょうか。どうすれば、自分もヒモになれるのか。
女性の意見
- 1位:かわいらしさ
ダントツの1位は、なんといっても「かわいらしさ」とのこと。 「かわいくなかったら追い出してました」といった意見もあるくらい、ヒモ男性には必須のスキル。
その他の意見としては、「甘え上手」「聞き分けの良さ」「プライドがない」と言った女性に従う系から、「行動力」「度胸」「頼りになる」など男性的な魅力も求められています。
では、ヒモ男性たちは自分の武器をどう考えているのでしょう。
男性の意見
- 1位:甘え上手
まさに理想的なお答え。その他にも「少しドジな一面」「頼りなさ」「優しさ」など女性心理を完璧に把握してますね。また「感謝の言葉」「料理」など、一般的な恋愛でも通用するスキルが多いのもポイント。
ヒモになりたいと考えている方へ
「あー仕事しないでヒモになりたい」なんて思っている方や、ここまで読んで「俺もヒモになれる!」と自信を持った方へ。諸先輩方からのアドバイスをお送りしますので、ぜひ参考にしてください。
まずは、男性の意見から。
- ヒモ生活があったからこそ、自分が結婚して支える立場になった時に経験する苦労や達成感も人よりも大きく感じられます。今でも友人としてお付き合いを継続している彼女に「あの時は本当にありがとう」と感謝し、彼女に「こちらこそありがとう」と言われる関係が続けられていることも私自身良いご縁だと感じていますので、これからヒモ生活を始められる方を心から応援したいです。
- 仕事をせずに生活できるため、儲からない夢(研究者・作家・芸術家など)をもつ人にとっては非常に都合がよいと思う。
- ヒモ生活なんて考えずに、自立した生活が出来るように努力してください。後が大変になります。。
お次は、女性の意見を。
- 良し悪しに関わらず、いろんな意味で人生経験値が上がる気がするし、生き方を見直すキッカケにもなるだろうからやっておく価値あり。
- ヒモ生活は短期的に見ればメリットのほうが大きいのですが、長期的に考えるとデメリットが大きくなっていきます。結婚・出産を考えたときに自分の収入がなくなると生活が成り立たなくなるので、理由があってヒモ生活になるのであれば、期限を決めるなどの一定のルール作りが必要ではないかと感じています。そういったところを明確にできるのであれば、ヒモ生活もひとつの形として賛成だと思います。
- 相手が良いと言ってくれるうちはいいけれど、相手が自分を好きでなくなったりうっとおしいと思い始めたら明日にでも出ていかなければならなくなると思います。相手のご機嫌をそこねないようにしてヒモ状態を継続するか、自分のしたいことがやれるよう自立するかはそのうち選ばなくてはいけないと思います。でも、一緒にいるうちは相手が善意や好意でしてくれてる事に感謝はしてほうが良いと思いますよ。
まとめ
ずっと相手に頼りっぱなしなのもどうかと思いますが、「どうしても叶えたい夢がある」「希望の転職先に入るまでは」など、男性だって支えてほしい時がありますよね。
ヒモなんてありえない! と思う方も多いでしょうが、「将来は恩返しをしよう」という気持ちがあれば、あとは当事者次第。甘え上手は仕事にも役立ちますので、これを期にヒモ体質を目指してみてはいかがでしょう。
最後に。アンケートの備考欄に書かれた、「これまで誰にも言えず心の奥にしまっていた黒歴史をぶっちゃけることができ、スッキリしました。ありがとう(女性)」というコメントが印象的でした。