練習中のけがで半身まひ、指導教師らに賠償命令

 練習中のけがで選手生命を絶たれたとして、元体操選手のAさん(16)=女性=と家族が指導教師や学校財団、学校安全共済会などを相手取り損害賠償を求めた訴訟で、ソウル中央地裁民事第21部(チョン・ヒョンジョン裁判長)は18日までに、Aさんと家族への約2億8000万ウォン(約3100万円)の支払いを被告らに命じる原告一部勝訴の判決を下した。

 慶尚北道浦項市の小学校に通いながら体操選手として練習を重ねていたAさんは、2012年に財団所属教師らの指導を受け床運動の練習をしていた際、回転中に頭を床にぶつけた。Aさんは少し休んでから同じ動作を繰り返そうとしてまた頭をぶつけ、呼吸困難や嘔吐の症状を見せたため病院に運ばれた。

 Aさんは「急性硬膜下血腫」と診断され緊急手術を受けたが、半身がまひするという重い後遺症を患った。地裁は「Aさんが最初に頭をぶつけたとき、指導教師たちは状態をしっかり確認して同じ動作をもう一度やれるかどうかを見極めるべきだった。教師らはAさんを支えて動作を補助するなど、けがをさせないようにする義務があった」と、判決の理由を説明した。一方で「Aさんも同じように自分の体の状態を確認し、同じ動作をやるかどうかを慎重に判断すべきだった」として、Aさん側にも3割の責任があると指摘した。

アン・ジュンヒョン記者
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