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 東北新幹線で4月、停電により全線が不通になったトラブルで、JR東日本は21日、上下線をつなぐ架線が本来より低い位置にあり、パンタグラフに接触して切断したのが原因と発表した。近くに金具が取り付けられ、通常よりたるんでいた可能性があるという。

 停電は4月29日午前11時半ごろに発生し、約4時間半、全線運休となった。JR郡山駅(福島県郡山市)付近の上り線側で、上り線と下り線をつなぐ「渡り線」の架線が切れていた。

 同社によると、渡り線の架線は通常、上り線を走る列車のパンタグラフが接触しないよう、上り線の架線より5~8センチ高く張る。だが交差部付近では高低差が4センチ以下になったため、走行中の列車のパンタグラフが繰り返して接触し、切断に至ったという。