ワシントン=奥寺淳
2015年5月21日20時02分
「中国の軍事警戒ゾーンに近づいている。今すぐ立ち去るように」――。米海軍の哨戒機P8Aが20日、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で中国が埋め立てを続ける岩礁周辺を飛行し、中国海軍からこうした警告を8度にわたって受けた。米軍機に同乗した米CNNテレビ記者が現場から中継で伝えた。
P8Aが偵察飛行をしたのは、南沙諸島のファイアリー・クロス礁など。同礁は昨年5月には海中に沈んだ岩礁だったが、先月には人工島に3千メートル級の滑走路や水深の深い港の原型が完成。米政府は、将来は中国が軍事利用し、空母の艦載機などが発着して南シナ海の軍事拠点になる可能性があるとみている。
この海域を偵察飛行するP8Aに、CNNのワシントン駐在の安全保障担当記者が搭乗した。映像によると、P8Aが岩礁を目視できる程度まで近寄ると、数十隻の船が埋め立て作業をしている。ほどなくすると、中国海軍が無線を通じて英語で警告を始めた。一方的に「中国の軍事警戒ゾーンだ」と主張し、「You go!(出て行け)」と声を荒らげた。
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