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中国ドローン、最初の展示はぬいぐるみの隣だった
ドローンメーカーDJIの汪滔氏

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2015/5/21 6:30
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 汪滔(フランク・ワン)氏は自ら創業した深圳市大疆創新科技(DJI)で、34歳にして一般消費者向けの小型無人機「ドローン」の産業全体をけん引している。同社はワン氏が9年前に大学寮の一室で創業した。2015年の収益が10億ドルにのぼる勢いのDJIは、飛行するロボットであるドローン市場を、代表機種「ファントム」で開拓した。ファントムは白いボディーで組み立てが完了した状態で販売されており、箱を開ければすぐに飛ばせる。

DJIが発表会で披露した最新ドローン「ファントム3」。この翌日、首相官邸の屋上でドローンが見つかった
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DJIが発表会で披露した最新ドローン「ファントム3」。この翌日、首相官邸の屋上でドローンが見つかった

 電子商取引最大手のアリババ集団やスマートフォン大手の小米(シャオミ)が主に母国である中国の巨大な消費者向け市場に入り込んで大きく成長してきたのと異なり、DJIは売り上げの約7割がアジア以外からきている。中国の企業としては初めて世界的な技術革新をけん引する。

 フォーブス誌は3度にわたりワン氏にじっくりと取材した。このなかでワン氏はDJI草創期のエピソードや「完ぺき主義者」である自らの原動力、さらに同社が直面する難題について語った。ワン氏は子供のころから抱いていた、飛ぶロボットを作るという夢を実現するためにまい進し、今では世界最大の一般向けドローンメーカーを率いる。

 以下は、ワン氏のインタビューよりフォーブス誌が抜粋・編集した内容である。

     □     ◆     □     

――飛ぶロボットに最初に興味をもったのはいつごろか。

 1980年代、「動腦筋爺爺」(知恵を絞るおじいちゃんという意味)という漫画の本に赤いヘリコプターが登場した。私はこれをはっきりと覚えている。これと同じような飛行物体を作って、自分がハイキングをしている時や鉄道に乗っている時に飛行物体が自分にくっついてきて、カメラで画像を自分に送ってくれたらと想像した。もっともその時はカメラという概念さえよくわかっていなかった。とにかく飛んでみたいと強く思っていた。自分が飛行機になることはできなくても、何か小さな飛行物体を作ってそれが飛ぶのを見るだけで幸せだった。

――会社設立の経緯は。

 2005年、私は大学のヘリコプター飛行制御プロジェクトを完了した。会社を設立したのは2006年。そのころヘリコプターの動画を作成したのだが、これをみた人たちはなかなか良いと思ってくれた。そしてある人が私のところにきて購入を申し出た。製作コストが1万5千人民元(約2千ドル)だったものが5万人民元(約6千ドル)で売れたのだから、これは良い取引だと思った。

■株配分で皆を怒らせた

――会社設立から間もないころにはどんな苦労があったか。

 当初採用した社員は2年後にはほとんど辞めていた。将来が見えないと思ったのかもしれない。私は完ぺき主義者で、他人とやりとりすることに関して、いらいらしがちだった。

 例えばこんなことがあった。私は貢献度が高い人ほど分け前は大きくすべきだと信じていた。そのころ社員は3人か4人。全員に株を分配しようとしたが、平等に分けるべきではないと考えた。貢献度が高い人が多くもらうべきだ。平等主義はよくない。しかし最終的に私は全員を怒らせてしまった。受け取った株が少なかった人が怒って、不公平だとして会社を辞めた。しかし私は株を多く受け取った人も怒らせた。彼は私に、自分が受け取った株を少なかったやつに譲ってもいいかと尋ねたのだ。私は「ダメだ。君は多く受け取るべきだ」と言った。議論になるなかで無神経になり、「この会社では私が全権を握っているんだ」といったようなことを言ってしまった。彼は会社を去る際に、この一件で傷ついたと言っていた。

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