NTTドコモは5月13日、ソニーモバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「Xperia A4 SO-04G」を発表した。Android 5.0、約4.6型のHD液晶を搭載するモデルで、6月中旬の発売を予定している。
ソニーモバイルは、Androidスマートフォンのフラッグシップとして「Xperia Z」シリーズをグローバルで展開。最新のXperia Z4も、日本の3大キャリアを含め、世界の主要国で発売される。これに対して「Xperia A」シリーズは、ドコモだけが発売する日本市場向けモデル。Xperia Zシリーズよりも画面が小さくコンパクトで、スペックも若干控えめにしたミドルレンジの端末だ。
今回発表されたXperia A4 SO-04Gは、ドコモの夏モデルでは最軽量の約129グラム。横幅は約66ミリに抑えられている。ちなみに重さは「iPhone 6」と同じで、横幅はiPhoneよりも1ミリ細い。「大画面のスマホは使いづらい」「片手でメールを打ちたい」という人には格好の選択肢となるだろう。
まずはハードウェアの特徴を紹介しよう。約4.6型のHDディスプレイは、ソニーの高画質技術を用いた「トリルミナスディスプレイ for mobile」を採用。HD(1280×720ピクセル)という画面解像度は、昨今のトレンドとしては物足りなく思えるが、実際に写真やWebページを表示して見ると非常に精彩で、高コントラストで鮮やかな画質が得られる。約4.3型HDディスプレイの前モデル、「Xperia A2 SO-04F」よりも画面が大きくなったことに加え、狭額縁化が図られたので、写真や映像を楽しむ迫力が増したようにも感じられた。
背面は、指紋が付きにくいマットな質感で、「スモーキーパステル」というトレンドカラーを採用した。落ち着きはあるが、地味ではなく、さりげない華やかさも感じられる。多くの人に好まれそうなカラーリングと言っていいだろう。エッジ部が丸みを帯びているので、手に馴染みやすい。
背面のメインカメラは有効画素数約2070万画素で、ソニー製のGレンズを採用。暗い場所でも低ノイズで明るく撮れることがセールスポイントで、カメラに関しては「ハイエンド」と称して差し支えない仕様だ。ただし、上位モデルのXperia Z4とは画像処理エンジンが異なり、「プレミアムおまかせオート」に対応するモードに若干差がある。具体的には、Xepria Z4では「プレミアムおまかせオート」で「料理」を認識するが、Xperia A4はこれに対応していない。ただし、マニュアル撮影で「シーンセレクション」から「料理」を選択することで、同じように撮影できるそうだ。
前面カメラは有効画素数約220万画素。これは、Xperia Z4(前面カメラは約510万画素)と大きく差があり、標準的なスペックと言える。
なお、本体の右側面にはカメラ専用ボタンを搭載し、これを長押しするとカメラを起動でき、シャッターボタンとしても使える。本体がコンパクトなこともあり、コンパクトデジカメに近い感覚で、気軽に撮影を楽しめることが魅力だ。
同じく右側面に電源/ロックキーとボリュームキーを搭載。左側面にはmicroSDとNano SIMのスロット、USB端子を配置。本体上部にイヤフォンジャック、下部にはストラップホルダーを備えている。
防水・防塵に対応し、イヤフォンジャックはキャップレス防水に対応。USB端子はカバー付きだが、卓上ホルダーが同梱されるため、カバーを開閉することなく充電できる。
その他の特徴として挙げたいのが音楽再生機能。ハイレゾ音源の再生に対応する(ハイレゾ対応のヘッドフォンが必要)ほか、MP3などの圧縮音源を補完し、ハイレゾ相当の音質で聴ける「DSEE HX」にも対応している。従来から搭載している音質をクリアにする機能や自分の好みに合わせた音質調節ができるイコライザーなど、音に関する機能は充実している。なお、Xperia Z4に搭載されたワイヤレスで高音質で聴ける「LDAC」には対応していない。
Xperia Aシリーズは、2年前の2013年5月に最初の「Xperia A SO-04E」が発売された。当時ドコモが“ツートップ戦略”として、Xperia Aとサムスン電子製のGALAXY S4を特別価格で販売した。とくにXperia Aは、ドコモを10年以上使っていて、フィーチャーフォンから機種変更する場合は、実質負担金が5000円程度になることもあり、大ヒットを記録した。
今夏発売のXperia A4が、Xperia Aを2年使った人の機種変更モデルという位置付けであることは明らかだ。画面サイズは、どちらも約4.6型だが、プロセッサは1.5GHzクアッドコアから2.5GHzクアッドコアに変わり、バッテリーは2300mAhから2600mAhに増えた。カメラと音楽の性能も向上しつつ、重さは12グラムほど軽くなっている。Android 5.0の搭載により、ユーザーインタフェース(UI)も改良されており、フォントもより読みやすいものに変更した。Xperia Aのユーザーが機種変更した場合は、従来の操作性を引き継ぎつつ、より快適に使いこなせることだろう。また、説明員によると、スマホを初めて使う人もターゲットにしているとのこと。
注意したいのは、下り最大225MbpsのLTE-Advanced(PREMIUM 4G)には対応していないこと。LTEの最大速度は150Mbpsとなる。スペックとしては、2014年11月に発売された「Xperia Z3 Compact SO-02G」と同等なので、Xperia A4をXperia Z3 Compactのデザインを変更したリニューアルモデルと捉えることもできる。
Xperia A4の販売価格は、新規・一括ともに実質3万円台になる見通しだが、価格を重視するなら、現在値下がり傾向にあるXperia Z3 Compactも検討対象に入るだろう。
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