黒沢大陸
2015年5月20日18時43分
北海道の知床半島で海底の隆起によって出現した陸地の画像を、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星「だいち2号」がとらえた。レーダー画像で、新たにできた陸地や海岸の斜面の地滑りの様子が確認できた。
だいち2号のレーダーが知床半島を観測したのは5月11日。昨年9月15日の観測画像と比較すると、陸地が海にせり出す形になっていた(写真のB印)。画像を解析した東京電機大の島田政信教授(レーダーリモートセンシング)によると、陸地は「く」の字形に見えており(写真のA印)、衛星の方向を向く形で地滑りが起きており、レーダー信号を強く反射して明るくとらえられたという。
現れた陸地は、長さが300メートル、幅が約40メートルで、海面からの高さが6~10メートル。専門家による現地調査で、陸地の斜面で発生した地滑りによって海底が押し上げられて新たな陸地が現れたとみられている。
だいち2号の合成開口レーダー「PALSAR―2」は、最も詳細な観測で地上を1~3メートルの精度で観測。雨天や植生があっても地表の情報が得られる。知床半島の観測は3メートルの精度で行った。(黒沢大陸)
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