吉田博行、編集委員・今井邦彦
2015年5月19日20時50分
古事記の国生み神話に最初に登場する淡路島で、弥生時代の銅鐸(どうたく)が一度に7個も見つかった。付近はこれまでも多くの青銅器が見つかっている土地。「お宝」の発見者や研究者は、驚きとともに注目する。
銅鐸が見つかったのは、島最南部、兵庫県南あわじ市の石材セメント製造会社の砂置き場。副工場長の西田達(とおる)さん(51)が4月8日、重機で砂をすくうと、青みがかった「異物」が見えた。「ごみかな」。ショベルの中から30センチほどの異物を取りあげると、ずしりとした重み。表面の砂を払うと、さびが浮かんでいた。市教委のその後の調査で、ほかにも「入れ子」状態の2組4個を含む計5個が見つかった。
西田さんは「はじめは半信半疑。歴史の教科書でしか見たことがないものが、目の前に出てくるなんて不思議です」。連絡を受けた市文化財保護審議会委員の川野計郎(かずろう)さん(81)も「心臓がどきどきするほどびっくりした」と話す。
松本康宏社長(70)によると、砂は瀬戸内海に面した市西部の松帆(まつほ)地区の3カ所から採取し、砂置き場までダンプカーで運んだという。県教委担当者は「埋められたのは沿岸部の砂丘のような場所」とみて、今後、場所の特定を急ぐ。
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