無人補給機:「こうのとり」改良へ…製造費半額程度に抑制

毎日新聞 2015年05月20日 10時33分(最終更新 05月20日 13時48分)

文部科学省が開発を計画している無人補給機「こうのとり」改良型の想像図=同省提供
文部科学省が開発を計画している無人補給機「こうのとり」改良型の想像図=同省提供

 国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を運ぶ無人補給機「こうのとり」について、文部科学省は20日、費用を半額程度に抑える改良型の開発を計画していることを明らかにした。来年度予算の概算要求に開発費の一部を盛り込む方針。2020年ごろの完成を目指す。

 現在、ISSへ飲料水や食料、実験装置などを送り届けたこうのとりは、ごみなどを積んで大気圏に再突入し、燃え尽きる。文科省は、将来はISSから実験試料などを地上に持ち帰れるタイプへの改良も検討する。

 現在のこうのとりは、1機の製造費が約200億円。長さ約10メートル、直径4.4メートルの円筒形でISSに最大6トンの荷物を運ぶことができる。13年までに4機打ち上げられ、すべて成功した。

 改良型は、部品の点数を減らすなどして機体を大幅に軽量化し、製造費を100億円程度に抑える。ほぼ同じ重さの荷物を搭載できるようにする。

 ISS運用では、日本は16〜20年の5年間にこうのとり3機を打ち上げることが求められている。すでに2機の製造が始まっており、残り1機を低コスト化した改良型に置き換え、ISS関連への支出を抑制する計画だ。

 ISSは20年までの運用が決まっており、米国は24年までの延長を参加各国に呼びかけている。日本が延長に加わるかどうかは決まっていない。【斎藤広子】

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