権限についてですが、成年後見人には財産管理権と代理権が与えられます(民法859条)。また本人が行った行為についての取消権と追認権が与えられています(民法9条、122条)。もっとも、この財産管理権・代理権に対しては制限があり、一定類型の行為を行う際には家庭裁判所の許可を要する場合があります(民法859条の3)。
次に、成年後見人の負う義務ですが、善管注意義務(民法869条、644条)、意思尊重義務・身上配慮義務(民法858条)、見守り義務、自己執行義務などを負います。これらの義務はあくまで本人保護の観点から定められているものです。
成年後見
- よくあるご質問
今度成年後見人に就任することになったのですが、成年後見人はどのような権限を有して、義務を負うのでしょうか。
その他のQ&A
- 私の母は、死んだ父から遺産として土地建物を譲り受けたのですが、高齢になってきたこともあり、痴呆がかなり進行していて、土地建物が誰かに悪用されたりしないか心配です。成年後見制度という制度があると聞いたことがあるのですが、大まかにいってどのような制度なのでしょうか。
- 私の父は、施設に入っているのですが、ある一人のヘルパーさんととても仲良くなり、私自身もその方と実際にお会いしたのですがとても信頼できる方でした。私達家族は父がお世話になっている施設から遠くに住んでおり、父には不動産といった大きな財産もないため、できれば、父の近くでお世話していただいているヘルパーさんに、成年後見人として日常的な財産管理等をお任せしたいと思っています。このような場合、ヘルパーさんに成年後見人になってもらうことはできますか。
- 最近、脳梗塞の手術をしたのですが、またいつ再発して一人で生活できなくなるのではないか不安です。万が一の場合に備え、意識のしっかりしているうちに対処する方法として、任意後見という制度があると聞いたことがあるのですが、どのような制度なのでしょうか。
- 私の母は、くも膜下出血になった後認知症が進行し、現在成年後見人についてもらっています。医者は再発のおそれもあると言っており、いつ手術や入院が必要になるか分かりません。ただ、私としては、病院の対応が良くないことから違う病院のお世話になりたいと思っています。一方、私には兄弟が二人いますが、兄弟間で万が一の時どの病院にお世話になるのかという合意が得られていません。この場合、母の手術・入院や、病院をどこにするかといった点について、兄弟や私の合意なしに成年後見人の一存で勝手に決められてしまうのでしょうか。
- このたび父に成年後見人をつけることになりそうなのですが、成年後見人に対してどのように報酬(お金)を払うこととなるでしょうか。