iPhoneが故障した時の修理はどうするか──受付窓口から修理料金、保証サービス、水没時の対処まで
2015.05.13 12:46ちょっとした不注意がもとで、iPhoneの画面が割れてしまったり、水没させてしまったりすることがあります。そんな時、故障したiPhoneをどこへ修理に出したらよいでしょうか。修理料金や交換の費用がどれくらいかかるのかも気になるところです。今回は、破損したiPhoneの修理についてまとめました。
どこに修理を出したらいい?
Apple Store(アップルストア)
iPhoneが破損したら、最初に思い浮かべる窓口は直営店であるApple Store(アップルストア)でしょう。たいていの場合、その場で修理をおこなってくれるので、即日持ち帰ることができます。
Apple Storeに本体を持ち込む際は、事前に「Genius Bar」の予約が必要です。Genius Barとは、トレーニングを受けたApple製品に関する専門家がマンツーマンで技術的なサポートをおこなってくれる場所です。
予約は「Appleサポートへお問い合わせ」のページからおこないます。問題の内容を選択した後、希望するサポート方法に「持ち込み修理」を選ぶと、近くのApple Storeを検索して予約できます。なお、Genius Barの予約は公式アプリからもおこなえます。
ただし、Apple Storeは全国でも8カ所にしかないため、端末を直接持ち込めるユーザーは限られています。この場合、Appleに端末を発送して修理をしてもらう配送修理サービスが利用できます。配送にかかる費用はアップルが負担するため、余計な出費がかかりません。
Apple正規サービスプロバイダ
配送修理サービスを利用すると、端末が手元に戻るまで1週間ほど必要です。また、Apple Storeへ端末を持ち込む場合でも事前に予約が必要で、混んでいる時は待たされることがあります。そこで検討したいのが「Apple正規サービスプロバイダ」です。
Apple正規サービスプロバイダは、アップルの認定を受けた店舗です。アップルの製品保証がそのまま適用され、「AppleCare+ for iPhone」の保証も利用できます。
アップルの認定技術者が、アップルの純正部品を使って修理をおこなうため、その技術・サービスは直営店で修理を受けるのと同等です。パーツ交換のほか、必要に応じて本体を交換してくれるのも正規サービスプロバイダならではです。
正規サービスプロバイダとしてのサービスを提供している業者は、カメラのキタムラやビックカメラ、クイックガレージなどがあります。近くにある正規サービスプロバイダは、「場所を検索」のページでサービスをクリックすると検索できます。
なお、アップルと正規サービスプロバイダのどちらを利用する場合でも、修理サービスの過程で端末のデータはすべて消去されます。そのため、事前にiTunesやiCloudでバックアップを行っておく必要があります。また、「iPhoneを探す」機能を事前にオフにしておく、アクセサリやカバーなどは外しておくなどの準備が必要です。
関連:iPhoneを初期化や機種変更する時、データをiTunes/iCloudバックアップして復元する方法
事前準備の詳細については、アップルの「修理サービス Q&A センター」のページや、各サービスプロバイダのページも確認してください。
その他の修理サービスを利用する
アップルや正規サービスプロバイダ以外の修理業者に依頼するという選択肢もあります。液晶画面のひび割れ修理はもちろん、充電ができない、ホームボタンが効かない、写真が撮れないといった症状にも対処でき、本体の交換を除く幅広い修理を受け付けています。
事前の予約が必要ないことや、修理費用が安く収まるケースもあるというのが、非正規の修理業者を利用するメリットです。また、パーツの交換修理が基本なので、修理の過程でデータを消去しないことを謳う修理業者も多くあります。面倒なデータのバックアップを済ませなくても、気軽に利用できます。
もちろんデメリットもあります。非正規の修理業者で修理をおこなうと、保証期間内であっても以後アップルの製品保証を受けられなくなります。また、修理に使用しているパーツは純正品ではなく、サードパーティ製のパーツとなります。
たとえば、正規サービスプロバイダ以外でユニークな修理サービスの一つに、バッファロー・IT・ソリューションズが提供開始した「スマッ修!」があります。専門スタッフがオフィスや自宅などに出張訪問してくれ、iPhoneを修理するというものです。
データを消去することなく修理してくれるほか、1カ月の修理保証期間も付いてきます(修理後はアップルの保証対象外)。現在、サービスエリアは東京23区ですが、今後サービスエリアの拡大をはかっていくようです(価格等はリンク先を参照)。
故障の種類と保証範囲を調べる
保証の範囲
iPhoneの製品保証期間は購入日から1年間です。製品保証の対象となる修理であれば、修理サービス料金は無償です。ホームボタンなどのボタンやスイッチの効きが悪くなった、スピーカーから音が出なくなった、コネクタの接触が悪くなったなど、日常的な使用の際に起きる自然故障は、およそ保証の範囲内です(実際に保証が適用されるかはアップルの診断によります)。
しかし、過失や事故による損傷は保証の対象外となります。具体的には、iPhoneの修理で一番多い液晶画面の破損、水没などの水漏れによる破損などは保証範囲に含まれません。また、経年劣化によるバッテリーの消耗も保証の対象外です。どのような損傷が保証の対象外になるかについては、製品保証規約の「本保証の非適用範囲」などに詳しく書かれています。こちらも参考にしてください。
保証期間は1年間ですが、購入時または購入後30日以内に「AppleCare+ for iPhone」(9,400円)を購入している場合、保証期間が2年間に延長されます。
保証期間をシリアル番号から調べる
ちなみに、自分のiPhoneの製品保証期間は、シリアル番号から簡単に調べることができます。iPhoneのシリアル番号は[設定]→[一般]→[情報]へ進むと表示されます。
この番号を、アップルの確認ページに入力しましょう。
修理および修理サービスの保証範囲が「有効」であれば、製品保証期間内です。[修理のお申込み]から、Appleサポートへ問い合わせることも可能です。
携帯電話会社(キャリア)が提供する補償サービスも
上記に加えて、ドコモやKDDI(au)、ソフトバンクが提供するiPhone向け修理サポートサービスに加入していれば、これらも利用できます。
ドコモの「ケータイ補償サービス for iPhone & iPad」であれば、1年に2回まで7500円の修理が可能です。またauの「iPhone修理代金サポート」では、auスマートパス会員でAppleCare+ for iPhoneを購入しているなら、2年間に2回まで実質0円で修理がおこなえます。ソフトバンクの「あんしん保証パック(i)」は、修理が発生しても代金が85~95%還元されます。
各サービスの適用条件や詳細は、下記の公式ページを参照してください。
修理サービスの料金は?
修理や交換にかかる費用は、iPhoneのモデルによって異なります。また、製品保証の有無や、AppleCare+ for iPhoneの有無によっても違いが出てきます。ここでは、Apple Storeへの持ち込みや配送修理を依頼した時の修理サービス料金を紹介します。なお、正規サービスプロバイダやその他サービスに持ち込んだ場合は、各店により修理料金が異なります。
画面の修理
画面にひびが入ったり、割れたりした場合の修理サービス料金は、iPhone 6が12,800円、iPhone 6 Plus/5s/5c/5が14,800円です(いずれも税別)。
損傷が広い範囲にあり、画面交換だけでは済まない時は「保証対象外(OOW)修理サービス」の対象となり、本体の交換による対応が受けられます。たとえば落下した際に、画面が割れただけでなく、筐体も歪んでしまった、コネクタがつぶれてしまったといったケースです。
保証対象外修理サービスは、水漏れなどによる故障についても適用されます。修理代金は以下の通りで(すべて税別)、画面だけの修理に比べると高額です。
なお、「本体がバラバラになるほどの壊滅的な損傷や不正改造による機能障害などがある場合」は、保証対象外(OOW)修理サービスは受けられません。
バッテリー修理サービス
製品保証には不具合のバッテリーを交換する保証も含まれています。保証対象となる端末のバッテリー性能が正式な製品仕様の50%以下しか発揮できないと診断されると、バッテリー修理サービスが受けられます。
保証対象外のiPhoneであっても、有償でバッテリー修理サービスを受けることができます。その場合の修理料金は9,400円(税別)です。
AppleCare+ for iPhoneを購入している場合
iPhone購入時、または購入日から30日以内に「AppleCare+ for iPhone」を購入している場合は、過失や事故による損傷であっても、1回につき7,800円(税込)の料金で最大2回まで修理サービスを受けることができます。
全損であっても実質約18,000円で本体を交換できるため、保証対象外(OOW)修理サービスよりお得です。しかし、画面修理だけの場合は割高となります。
AppleCare iPhoneエクスプレス交換サービス
配送修理サービスを利用すると、修理されたiPhoneが手元に戻ってくるのに1週間前後かかります。その間、端末が手元にないのは困るという人のため、「AppleCare iPhoneエクスプレス交換サービス」が用意されています。
これは、3,300円(税別)を別途支払うことで、故障したiPhoneをピックアップする際に交換機をその場で受け取れるというもの。交換機は申し込みから2、3営業日ほどで届くため、通常の配送修理サービスを利用するより、iPhoneを利用できない期間を短縮できます。なお、AppleCare+ for iPhoneを購入していると、AppleCare iPhoneエクスプレス交換サービスの料金は免除されます。
iPhoneが水濡れ・水没した場合の対処法
コーヒーやジュースなどをこぼしてしまった時など、水漏れによる損傷は製品保証の対象になりません。アップルや正規サービスプロバイダに修理を依頼すると本体の交換修理となってしまい、その費用は高額です。
iPhoneが水没した時、個人でできることは限られています。できるだけ早く、水没したiPhoneの復旧に対応した修理業者へ持ち込むのが最善です。水没しても使用できることがありますが、そのままにしておくと錆が発生したり、内部の基板やパーツが腐食したりして、故障の原因になります。
修理業者へ持ち込む前に、iPhoneを操作するのはやめましょう。壊れていないかの確認や、急いで乾かしたくなる気持ちはわかりますが、ダメージを広げる可能性があります。特に次のような行為は、絶対に避けましょう。
電源を入れない
水没した時に電源が切れた場合は、そのままにしておきます。動作するかどうかの確認のために電源を入れると、ボタンを押したときに電流が流れて、基板がショートする可能性があります。また、充電も絶対にしないようにします。本体に通電することでショートしやすくなります。
振らない、ドライヤーで乾かさない
本体を振ると、内部で液体が移動します。浸水箇所を広め、基板全体に行き渡ってしまう恐れがあります。ドライヤーで風を送った場合も同じです。浸水した場合は、本体をなるべく動かさないようにします。
なお、応急的な処置として、本体に装着しているカバーやアクセサリは取り外したほうがよいでしょう。本体に付着している水分はそっと拭き取ります。ヘッドセットコネクタやLightningコネクタ内部に水が入りこんでいる場合は、丸めて尖らせたティッシなどを差し込んで、水気を取り除いておきます。
また、SIMカードも抜いて保管しておきます。SIMカードトレイの横にある穴にピン(付属のものがなければ、クリップの先などを使う)を挿して、SIMカードを取り出します。SIMカードが濡れていれば、拭き取ります。
ちなみに、iPhone 6やiPhone 6 Plus、iPhone 5/5c/5sは、SIMカードトレイの中に液体侵入インジケータ(LCI)が内蔵されています。インジケータ部分に水が侵入すると赤くなり、乾かしても元に戻りません。この場合、製品保証の対象外となります。
液体侵入インジケータについては、「iPhone and iPod:水濡れによる損傷は保証対象外」というページで説明されていますので、こちらも参考にしてください(ただし、iPhone 6やiPhone 6 Plusの情報はありません)。