安倍訪米:韓国の反撃を封じ込めた安倍首相の根回し

 安倍首相は演説直前まで原稿を修正した。読売新聞によると、最も苦心したのが歴史認識の部分だったという。演説で安倍首相は真珠湾攻撃とバターン死の行進に言及し、「深い悔悟(deep repentance)」を感じたと述べた。バターン死の行進とは、日本軍が米軍、フィリピン軍の捕虜を行進させ、1万人近くを死亡させた事件だ。読売は「悔悟(repentance)は『反省(remorse)』より重く、悔やむ印象を与える」と市、悔やむ「韓中が求める謝罪に否定的な安倍首相が、(謝罪という表現なしで)謝罪したような印象を与えるために選んだ単語だ」と伝えた。米議員らはスタンディング・オベーションで応じた。

 演説が行われた場所が米国だったために、従軍慰安婦問題には言及しなかったが、責任逃れとの批判が出ることに備え、安倍首相はワシントン・ポストのインタビューに応じ、米国務省の公式見解と同じ表現を使ったという。

 本紙が安倍首相の発言を米国務省の文書、オバマ大統領による過去の演説と比較した結果、重要な表現が一致した。安倍首相はワシントン・ポストに「慰安婦は人身売買(human trafficking)の犠牲になった」「心が痛む(my heart aches)」と語った。「人身売買」は米国務省の人権報告書に出てくる表現であり、「心が痛む」という表現はオバマ大統領が昨年4月にソウルで「韓日が心が痛む事柄を克服することを望む」と述べたことにほぼ共通するものだった。

 安倍首相訪米の10日前、硫黄島の戦いの英雄、ローレンス・スノーデン米海兵隊中将が体調を崩し、日本政府を慌てさせた。安倍首相は演説で硫黄島守備隊の司令官の孫とスノーデン中将が握手する場面を演出する計画だった。スノーデン中将は「必ず行くから心配しないでくれ」と日本側を安心させた。

 こうした過程を経て、安倍首相は先月29日、米議会の演壇に立った。そこは真珠湾攻撃の翌日、ルーズベルト元大統領が「日本人はだまし打ちをし、その汚名を永遠に背負うことになった」と演説し、日本への宣戦を布告した場所だった。

東京=金秀恵(キム・スヘ)特派員
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