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人類最大の謎にいま答えが!
現在の実用的なボールペンが歴史上に登場したのは、1940年代のこと。
対して、パンは紀元前の古代エジプトですでに食卓にのぼっていたという。数千年の歴史である。 生まれてたかだか100歳にも満たないボールペンの真似事ぐらい、キングオブ炭水化物であるパンにできないはずがあるだろうか。 当然、できる。 (イベント『デイリーポータルZパンまつり』で紹介する用に制作した内容なので、わりとパンびいきのテンションで書いてます) では、数多あるパンの中で、最もボールペンとして使うのに適したパンはなんだろうか。そこを、調べてみた。 > 個人サイト イロブン Twitter:tech_k なぜ、パンなのかまず、「ボールペンとパンの類似点」は存在するのか。
そこを考えれば、本当にパンがボールペンとして使用できるかがわかるはずだ。 ほら、そっくり。
パンはだいたいペンである、ということはご理解いただけたと思う。これなら、ペンの代わりにパンを使って文字を書いても違和感は少ないのではないか。
では、次に「パンをペンにする理由」である。 困った、筆箱にレフィルしかない。文房具あるあるだ。
でも、ここにパンさえあれば大丈夫。
たとえボールペン自体が無くても、パンとレフィルがあればなんとかなるのだ。
書けて、しかも食べられる。このサバイバビリティの高さこそが、パンをペンにする最大のメリットであると言えるだろう。 パンでペンの作り方では、早速パンをペンにしてみよう。
作り方は非常に簡単である。 固くないパンならドリルも不要です。
まず、パンの先端に穴を開ける。このとき、パンの重心をはずした部分に穴を開けてしまうとあとからの筆記がすこしやりにくくなる。
うまくパンの重心を見極めた穿孔を心がけて欲しい。 穴にレフィルをぐいっと挿し込む。
あとはもう簡単。パンの中にレフィルを挿し込むだけである。
衛生面が気になる人は、レフィルにあらかじめラップを巻き付けてから挿入しても良い。 これで完成。
これで、ボールパンの完成である。制作所要時間は、最大でも2分弱。
この手軽さも、パンをペンにするメリットの一つといえるかもしれない。 見よ、この威風堂々たるフォルム。
ボールパン、筆記姿勢はこんな感じ。
書くたびに、パンの香ばしいかおりがする。
空腹時にはたまらない。はやく仕事を済ませてご飯にしたい。馬車馬の鼻先にニンジンをぶらさげるような、そんなスピードアップ効果も期待できる。 でもちょっと重いし、持ちづらい。
ちなみに、今回作例として使用したバゲットの、ボールペンとしての性能は下記の通りである。
パンのペンとしての機能を表す斬新なチャート。
五角形のチャートは、外周(茶色線)を通常のボールペンとして比較したものである。
バゲットは頑丈さが高いが、太さ・重さのせいで手へのフィット感が大きく損なわれていた。 あと、汚れなさ値は、筆記域周辺に散ったパンくずなどの汚れ度合を表す数値である。
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