中国の先月の新車販売 ２か月ぶりに減少

5月11日 20時40分

中国の先月の新車の販売台数は、去年の同じ月より０．４％減って２か月ぶりに減少に転じ、中国経済が減速するなか、業界の予測を依然下回る販売状況が続いています。

中国自動車工業協会の発表によりますと、先月の新車の販売台数は合わせておよそ１９９万４５００台で、去年の同じ月より０．４％減って２か月ぶりに減少に転じました。
これは、乗用車のうち主力のセダンの販売が振るわなかったことや、トラックなどの商用車の販売が去年の同じ月より１５％以上落ち込んだことによるものです。
この結果、ことし１月から先月までの累計の販売台数は、去年の同じ時期より２．７％の増加にとどまり、業界団体が予測していることしの伸び率の７％を大きく下回る状況が続いています。
中国の自動車業界の専門家は「政府が公務員に倹約を呼びかけている影響や、景気の減速で消費者が高額な買い物にやや慎重になっていることなどが、販売に影響しているようだ」と話しています。
一方、国別の乗用車の販売で日本車はおよそ２７万４８００台と去年の同じ月より５．３％増え、この結果、販売シェアは１６．４％と、前の月より２ポイント余り伸ばしました。ただ、外国勢で首位のドイツとは依然２ポイント以上の差がついています。