【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は、米グーグルが韓国のスタートアップ企業を支援するためにソウルの江南区大峙洞にオープンした「グーグルキャンパス」の開所式に出席し、祝辞で「2000年代以降、長い沈滞期に陥った韓国内ベンチャー環境が再び活気と活力を取り戻している」とした上で、「世界で最も躍動的に成長するグローバルスタートアップハブに発展させていく」との考えを明らかにした。
朴大統領は昨年、新設法人数が8万社を突破し、世界銀行が発表した起業環境評価の順位が上昇するなど、韓国で「第二の起業・ベンチャーブーム」が起きていることを紹介し、「肯定的な変化の動き」と評価した。
また、「今後は、起業の質的側面にさらに焦点を合わせ、技術起業、グローバル起業、地域基盤起業を積極的に働きかけ、政府支援事業も市場に合わせ、グローバル志向に改善し、民間主導のベンチャー環境がより健全に成長するよう後押しする」と強調した。
グーグルキャンパスが設置されたのは、アジアで初、世界では英ロンドンとイスラエルのテルアビブに次いで3カ所目となる。「グーグルキャンパス・ソウル」は約2000平方メートルの広さがあり、スタートアップ企業8社が入居できるほか、会議室や共有施設なども備えている。スタートアップ企業にはグーグルの専門家による個別のアドバイスをはじめ、世界のスタートアップ企業との交流プログラム、海外のグーグルキャンパスや起業支援パートナーとの交流の機会が提供される。
朴大統領は「グーグルがわが国の開発者とベンチャー企業の成長の可能性に注目し、世界で3番目、アジア最初のグーグルキャンパス設置したことを歓迎する」とした上で、「グーグルキャンパス・ソウルは韓国の潜在成長力を高く評価し、未来に投資しようとするグーグルの卓越した選択」と評価した。