ゴールドマン、中国経済の回復を予想-歴史は繰り返す
2015/05/11 09:08 JST
(ブルームバーグ):中国経済見通しをめぐる不透明感が強まった昨年3月。ゴールドマン・サックス・グループのエコノミスト、宋宇氏は経済成長が「底打ちした」可能性が高く、回復に向かうと断言した。中国経済の予測の正確さでトップの宋氏の読みは正しかった。同氏は今年もそうした状況が繰り返されると予想する。
宋氏は「金融や財政、行政の緩和策が重なった点から見て、現在は昨年の今頃と極めて似ている」と指摘。「近年のデータは1つのことを一貫して示している。つまり、中国政府が本当に短期的な成長を押し上げたいなら、それは可能だということだ」と述べた。同氏は過去2年間の中国経済の全体的予測に関するブルームバーグのランキングでトップだった。
そうした決意を表すかのように中国人民銀行(中央銀行)は10日、政策金利の引き下げを発表。利下げは過去半年で3回目で、同中銀は市中銀行に義務付ける預金準備率も2回引き下げている。宋氏の楽観的スタンスと同様、エコノミストランキング上位5人の残り4人も経済のハードランディングのシナリオを見込んでいない。
経済予測の精度をみる同ランキングは4月21日までの2年間に発表された経済指標をベースに、国内総生産(GDP)や輸出、輸入、固定資産投資、消費者物価、生産者物価を含む9つの経済指標に関してブルームバーグに提供された各社の予想を使って評価した。エコノミストのコメントは人民銀による今月10日の利下げ発表前のもの。
原題:Goldman Sees China Rebound as History Repeats for Top Forecaster(抜粋)
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更新日時: 2015/05/11 09:08 JST