こんにちは、NTTソフトウェアイノベーションセンタの石田と申します。
初ツチノコです、よろしくおねがいします。
今回は米国の大規模なデータセンタを持つ企業で利用が広まっているホワイトボックススイッチについて紹介します。
ホワイトボックススイッチとは従来のネットワーク機器ベンダにスイッチを卸していたODM*ベンダが製造する、OSを含むソフトウェアがバンドルされていないスイッチのことです。
*ODM: Original Design Manifacturingの略。委託者のブランドで販売するため、製品を設計、製造すること
Google, Amazon, Microsoft, Facebookなど大規模なデータセンタを構築、運用する事業者では、彼らのデータセンタの高効率化のため、サーバを運用していたインフラエンジニアとソフトウェア開発者がネットワークの構築、運用も行うようになっています。
その際、従来のネットワーク機器ではハードウェアとソフトウェアがバンドルされており、ソフトウェアの柔軟性に難があったため、自社で開発したソフトウェアを組み合わせることが可能なODMベンダのスイッチが利用され始め、ホワイトボックススイッチとして注目をあびるようになりました。
既存のネットワーク機器はサーバで例えれば、あるサーバハードウェアを購入するとOSがプリインストールされており、異なるOSはインストールできず、さらにアプリケーションもハードウェア固有で、仮にApache HTTP Server、MySQLがインストールされていて、Nginx、PostgreSQLが使いたい場合は、違うハードウェアを購入しないといけない世界でした。
ホワイトボックススイッチを活用することで、垂直統合型だったネットワーク機器にメスを入れ、ユーザが必要なソフトウェアを取捨選択できるようになります。もちろんハードウェアとの相性により動作保証が難しくなるというデメリットもサーバと同様です。ただ個々のハードウェアに強く依存しないソフトウェアも多くあるので(例えばCLIなど)、これらが自由に組み合わせられることはホワイトボックススイッチの大きな魅力と言えると思います。
ホワイトボックススイッチの登場により、BroadcomのOpenNSLのようなスイッチチップを制御するためのライブラリの公開、OCP SAIのような異なるチップベンダ間に共通するAPIの策定、Facebookによるスイッチの制御デーモンであるFBOSSのOSS化などネットワークインフラをサーバエンジニア、ソフトウェアエンジニアが構築、運用するためのツールが矢継ぎ早に発表されています。
さらにホワイトボックススイッチ用のLinuxディストーションを開発、販売する企業(Cumulus Networks, Big Switch Networks, Pica8)も登場し、ソフトウェアの開発リソースを持っていない企業でもホワイトボックススイッチが利用できる環境が整いつつあります。
このように今後のネットワーク機器市場を変革しうる予感がするホワイトボックススイッチですが、国内での利用はまだあまり耳にしません。
理由は様々考えられますが、一つに情報不足が挙げられると思います。
そこでホワイトボックススイッチに関する情報共有の場として、今回ホワイトボックススイッチユーザ会を立ち上げました!
Facebookグループ : https://www.facebook.com/groups/636728913124820/
またホワイトボックススイッチユーザ会の第一回イベントとして5/13に勉強会を開催します。
ATNDページ : https://atnd.org/events/65122
初回イベントではGREE, NTTソフトウェアイノベーションセンタ, DMM.comラボ, その他数社から情報共有の発表を行います。実際にホワイトボックススイッチを会場に用意し、OSの自動インストール、自動プロビジョニングの実演も行う予定です。すでに定員を上回る参加表明を頂いてますが、席は先着順、立ち見も可ですので、ぜひお越しください!
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ホワイトボックススイッチユーザ会 第一回勉強会についてのご案内
会議名
ホワイトボックススイッチユーザ会 第一回勉強会
開催日時
2015/05/13 (水) 15:00 to 18:00 ( ビアバッシュ 18:30~)
会場
恵比寿ガーデンプレイスタワー21F DMM.com
(東京都渋谷区恵比寿4-20-3)
定員
約70名(60名座席、約10名立見)
※安全上の問題より、参加人数が会場定員を上回った場合、ご入場をお断りする場合がございます。予めご了承下さい。
ビアバッシュについて
懇親会としてビアバッシュ(ビールと軽食)を開催します。参加希望者は、受付時に費用をお支払い下さい。持ち込みも大歓迎!
費用:1000円(税込み)※1000円札でのご用意をお願いします
参加方法
ATNDページ : https://atnd.org/events/65122