『HARD THINGS』を読んで気になった2つの質問

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2015 04 23 17 54 06

起業家からベンチャーキャピタリストになったベン・ホロウィッツの「HARD THING」を読了(献本いただきました!)。

いわゆるスタートアップに関するビジネス書ですが、「うまくいく方法」ではなくて「うまくいかなかったときにどうするか?」について書かれています。なんというか、すごくリアルです。

「雇った友達を解雇するときにどうするか?」「中途採用したすごい人がすごくなかったときにどうするか」「能力はあるけど性格の悪い社員をどうするか」などなど、気になるトピックが取り上げられています。

もちろん正解はないのですが、苦労の末にこの結論に至ったのだろうな・・・、という苦渋の判断が参考になる人にはとても参考になるのではないでしょうか。

起業家以外の人にどれだけ響くかはわかりませんが、文章もこなれていますし、ひとつのケーススタディとして読み込んでおくのは悪く無いか思います。

なお、個人的にぐっときたのが文中で紹介されていた次の2つの質問だったのでご紹介しておきます。

■ 安い買い物は花。ではおそろしく高い買い物は?

起業して仕事にのめりこみすぎていた著者をみて、著者の父がこのように質問します。

父いわく、正解は『離婚だよ』

仕事にがむしゃらになるのもいいですが、そのせいで家庭を顧みなくなっていた息子にやんわりと諭す父親にぐっときましたね・・・。そしてこれを機に著者は「大人になることを選択した」といいます。

スタートアップといっても人生の一側面でしかありません。後悔のないようにしたいですよね。

■ 生死の境にいて一本だけ電話をかけられるんだったら誰にかける?

自分だったら誰だろう、と真剣に考えちゃいますよね。

スタートアップをしていると正解のないことだらけなので、人に頼る場面も多々出てくるのですが、常にこの質問に答えられるように行動しておきたいところです。

正直、万人向けかと言われると「うむ」という感じではありますが、個人的にはとても参考になりました。ビジネスにおいて答えがなさそうに思える状況をどう切り抜けるべきか、そのヒントを探している人にはとても良いかと思います。

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HARD THINGS
ベン・ホロウィッツ,小澤隆生,滑川海彦、高橋信夫 日経BP社

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