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» 2015年04月24日 12時31分 UPDATE

静かなデビューとなる「Apple Watch」、Appleの狙いは?

Apple Watchのデビューは同社の新製品にしては珍しく、静かなものとなるようだ。需要の見通しがまだ不透明であることの表れともとれる。(ロイター)

[ニューヨーク 23日 ロイター]
REUTERS

 米Appleのティム・クックCEOにとって初めての本格的な新製品となる「Apple Watch」が4月24日に発売されるが、同社の新製品にしては珍しく、そのデビューは静かなものとなるようだ。需要の見通しがまだ不透明であることの表れともとれる。

 従来の「iPhone」や「iPad」の発売時とは異なり、Appleはまだ4月24日の発売に先駆けての予約注文数を公表していない。また24日には、世界主要都市の高級ブティックでApple Watchの店頭販売が始まるが、Apple Storeの各店舗では店頭販売は行われない。

 AppleはiPhone発売時の恒例となっている長蛇の列がApple Watchの発売時にもできるかどうか確信を持てなかったのだろうとPiper Jaffrayのアナリスト、ジーン・マンスター氏は指摘する。

 「発売の規模を小さくすることでAppleは様子見ができる。行列に対する期待やリスクもある程度回避できる。従来のやり方でやっていれば、それほどの行列はできなかっただろう。それではちょっと問題だ」と、同氏は語る。

 マンスター氏は、Apple Watchの需要は当初の予想を上回ったとして、4〜6月期の販売台数を200万台以上と予想している。FBR Capital Marketsの上級アナリスト、ダニエル・アイブス氏は、オンライン予約の在庫状況を参考に2015年の販売予想を1700万台から2000万台に引き上げている。

 「Appleのエコシステムにおいてウェアラブル端末の需要がどの程度のものになるかが懸念されていた。だが、答えは明白なイエスだ」と、アイブス氏は語る。そして今Appleが直面しているのは、混乱したユーザーが24日にApple Storeに押し寄せるかもしれないという問題だ。

 「24日には、Apple Watchを購入しようと、多くのユーザーが店舗に足を運ぶことになるだろう」と、アイブス氏は語る。

 Appleによれば、一部の予約客は予定よりも早くにApple Watchを受け取ることになるという。「担当チームは目下、できるだけ速やかに注文に応じられるよう、入手可能な供給に基づき順次対応を進めている」と、Appleは22日に発表した声明で述べている。

 Apple Watchはバリエーションが豊富で在庫管理が難しいことから、Appleは当初はオンライン注文に限定することにした。Apple Watchはサイズやケースやバンドの組み合わせにより全38モデルの在庫を管理する必要があり、価格帯もSportモデルの349ドルから18金ゴールドモデルの1万ドル以上までと幅広い。

 ただしApple Watchは一部の高級ブティックと百貨店では24日に発売される。Appleはこうした店舗で取り扱うことで、Apple Watchをファッションアイテムとしても売り込みたい考えだ。

 ベルリンのThe Corner、ロサンゼルスのMaxfield、東京とロンドンのDover Street MarketはそれぞれWebサイトにおいて、4月24日にはApple Watchを店頭に並べるとしている。Maxfieldは混雑に備えて通常より2時間早く開店するという。

 Appleは恐らく予約注文という形をとることで、店舗では顧客により一層の注意を払い、ホリデーシーズンに間に合うようアプリを追加することで消費者体験を完全なものにしていく方針なのだろう、とCross Researchのアナリスト、シャノン・クロス氏は指摘する。

 「Appleは長期的な観点でApple Watchの販売戦略を構築し、スマートウォッチを確実に成功させたいと考えている。今あるスマートウォッチの多くは買っただけで使われない存在になっている」と、同氏は語る。

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