就職したころの思い出
もうすぐ5月ですね。4月に新入社員として入社した人たちも、はや一ヶ月。少しは会社の環境や仕事に慣れてきたでしょう。逆に、少し慣れてきたせいで「もぅマヂ無理…」ってなっている、いわゆる5月病のような状態になっている人もいるかもしれません。
そんな早くも躓いてきた人たちのために、今回はぼくが新入社員から6年間勤めた会社にて学んだ、仕事をする上での大切な「心構え」について書いていこうと思います。
ぼくは専門学校を出て20歳で就職しました。その会社には、6年間勤務していました。過去記事でも何度か書いておりますが、その会社というのは地方を中心に展開している某パチンコチェーン店です。そこに新卒正社員として入社したぼくには、社会人としての初体験なことがたくさんありました。もちろん失敗や戸惑い、時には死にたくなるような経験もしましたが、同時に大事なことも教わりました。
現在28歳のおっさんですが、これから書くことは今思い返しても必要なものだな…と思うことばかり。なので、ぜひ参考にしていただければと思います。
仕事をする上で大切な心構え
➀「手段」と「目的」を明確にすること
それが単なる作業だとしても、それをする「目的」というのが仕事には存在します。これを知っているか知らないかで、進める仕事の精度や要領が全く異なってきます。
パチンコ店での仕事に例えるならば、パチンコ台にはパチンコ球を発射するための「カセット」と呼ばれる装置があります。そこにはゴミや汚れがたまりやすいため、定期的にキレイにする必要があります。
このカセット清掃をする場合に「カセットをキレイにする」という意識で行うと、カセットをキレイにして終わりになります。間違いではないのかもしれませんが、それでは不十分でしょう。
ここでは、「なぜカセットをキレイにする必要があるのか?」という部分を考えることが必要となります。つまり、目的は「カセットをキレイにすること」ではなく「お客様が快適に打てる環境を整える」ことになり、カセット清掃というのはその目的を達成するために必要な「手段」となります。
そこを把握すると、自然とカセット以外の部品にも目が届くようになり、全体まで目が届く。ということが可能になります。
➁「何を伝えたか?」ではなく「何が伝わったか?」を考えること
人に何かを伝えるときや教えるとき、多くの人は「何を伝えたか?」で話を進めがちです。よく「何で何回言っても理解できないの?」という叱り言葉がありますが、これを言う人というのは、そもそも「相手が理解できるように伝えているか?」という部分を考えていない場合が多いと思うのです。
「コミュニケーションというのは、受け手がどう受け取ったか?が全て」というのを、ぼくはこの会社で教わりました。その教えてくれた上司というのは、部下に出した指示をが理解されていないと感じた場合は粘り強く教えてくれる人であり、もしそれで失敗しても「オレの教え方が悪かったんだな」と言う人でした。この上司の考えはとても素晴らしいと思っています。
スタッフ間ならまだ良いですが、お客様とのやり取りの中で「自分はこう伝えました!」と言ってもお客様に伝わっていなかったら、伝えていないのと同じことになってしまいます。相手が理解できるような、伝え方をする。これはスタッフ間でも同じことが言えると思うんですよね。
➂常に「当事者意識」を持つこと
同僚が仕事上でトラブルを抱え、ミスをしました。
そこで「あーあ、ドンマイ」や「ざまあwww」と思うか、「もし自分だったらどうするか?」を考えるのか。この考え方の違いが、3年後5年後に大きな差となって出てくるなーというのを、今になってヒシヒシと感じています。
常に当事者意識を持つということは、常に「なぜこうなんだろう?」と考えることにも繋がります。➀と共通しますが、物事には必ず理由や目的があります。ここを常に考えることで、➀の考え方へリンクさせることにも繋がります。ゆえに、仕事を進めていく上で当事者意識というのはとても大事なものになると思っています。
以上、今回は特に心に残っていた3つの心構えについて書いてみました。パチンコ業界というと、正直色眼鏡で見られそうな業界ではあります。しかし、その中身というのは意外ときちんとしていたなあというのが、6年間その業界に携わってきたぼくの感想です。
今年の4月に入社した新入社員の人、すでに何年か働いていてそれなりに経験や知識を身につけた人、何か最近全然仕事が上手く行かない…という人、色々な人に読んでもらえればと思います。ありがとうございました!
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