畑山敦子
2015年4月24日08時23分
女性が輝く社会はまずきれいなトイレから? 有村治子・女性活躍担当相の肝いりで設置された内閣官房の有識者会議が23日に示した提言案に、公共トイレの快適さを高める施策が盛り込まれた。
この会議は「暮らしの質」向上検討会。「女性の視点を生かす、安心を増すことによって社会全体の安寧や充足感、本当の心の豊かさを実現していきたい」との有村氏の意向を受け、昨年秋から議論している。
提言案では、「排泄(はいせつ)は人間の尊厳にも関わり、『暮らしの質』に強く影響する」と、快適なトイレの重要性を強調。公園など公共のトイレの快適さを高めるため、広告スペースを設けてその収入で維持管理・改修費を賄うとした。清潔さなど一定の基準を満たす観光地などのトイレの認証制度の導入促進や、災害時に女性や高齢者などが使いやすいトイレの検討なども盛り込んだ。
検討会は長時間労働の抑制策なども議論している。5月に提言をまとめ、有村氏に提出する予定だ。(畑山敦子)
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