18日の「セウォル号惨事1周年汎(はん)国民大会」(主催:セウォル号事故国民対策会議)で、韓国国旗「太極旗」を焼いたことが分かった20代男性が、二日後の20日に左派インターネット・メディアの匿名インタビューに応じ、太極旗を焼いた理由と当時の状況について語った。警察は現在、情報提供や当日に撮影した写真などをもとに男性の身元を究明しようとしているが、二日後に身元を隠して左派メディアに登場、自己弁護をしたものだ。
「20代の韓国人男性」と名乗るこの男性は、集会から二日経過した20日、インターネット・メディア「スローニュース」とのインタビューで、「無慈悲な公権力に対するうっぷんを抑えきれずに(太極旗を)燃やした」と述べた。このインタビュー記事は21日、同メディアに「あの日、太極旗はなぜ、どのように燃やされたのか」というタイトルで掲載された。記事には白いシャツを着た男性が観葉植物の葉で顔を隠したまま、飲み物が入ったグラスを手にする写真も掲載された。自身の顔や氏名などは公表していない。
この男性は「集会参加者を引き締め、迫り来る警察に太極旗を持つ資格がないことを示したかった」と話した。この男性は普段からできるだけセウォル号関連集会に参加しようと思っていたという。記事によると、男性は18日午後9時ごろ、光化門広場のデモ現場で、警察車両に貼られていたA4サイズの紙の太極旗が落ちているのを偶然発見、拾ってライターで火をつけたとのことだ。警察は「デモ隊の一部が持ち込んだ太極旗と見られる」と言った。男性は「紙の太極旗に火をつけると、近くにいた記者約10人が一斉に写真を撮ったので、『魔女狩り』に遭うかもしれないと思い、慌てて顔を隠した」と当時の状況を説明した。
また、「国や国旗を冒涜(ぼうとく)するなどというとんでもない意図は全くなく、1人でうっぷんを抑えきれず、偶発的にした行動だった。(セウォル号の)遺族に不本意ながらご迷惑をおかけして申し訳ない。その点では軽率だったと思う」と言った。警察の身元追跡については「不安だ」とも。だが、「太極旗は殉国烈士たちが死をもって守った価値・象徴であることも十分承知している」と言いながらも、韓国を象徴する太極旗を燃やした行為自体に対する謝罪はなかった。それどころか、「もともと火のつきがあまりよくなかったが、ライターで火をつけるのを現場にいた記者が手助けしてくれた」などの主張もあった。
これより前の18日の集会に参加した団体「青年左派」の代表は20日、自身のツイッターに「太極旗焼却パフォーマンスを現場で見た。誰がやったか知っている」と書き込んだ。この代表によると、太極旗を燃やした男性は20代前半で、警察などの偽装活動家(回し者)ではなく、現在本人の身元が明らかになることを懸念しているという。この代表はまた、男性自身がインタビューするメディアを選んだことや、記事が21日に出ることを予告していた。太極旗を燃やした男性について、ネット上には「太極旗を燃やすのが信念なら、なぜ隠れて弁解するのか」という声もある。