朴泰桓ドーピング裁判、成長ホルモンが新たな争点に

「薬物投与」容疑の医師初公判
「成長ホルモンなどリスト手書き…来院の朴泰桓に確認要求」
朴泰桓、6月に証人として出廷予定

 「男性ホルモン剤ドーピング疑惑」を引き起こした競泳界のスター、朴泰桓(パク・テファン、25)に別の薬物に関する疑惑が取りざたされる可能性が出てきた。ソウル中央地方裁判所では21日、「朴泰桓ドーピング事件」に関する初公判(刑事第8単独、裁判長:カン・ビョンフン部長判事)が行われた。

 この初公判ではソウルT病院の院長が被告人として出た。院長は2014年7月29日、世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物「ネビド」を朴泰桓にきちんと説明せずに投与(業務上過失致傷・医療違反)したとして、今年2月に検察に在宅起訴された。

 院長の弁護人を務める法務法人太平洋では「先に老化防止などのプログラムに関心を示したのは被害者(朴泰桓)だった。朴泰桓の男性ホルモンの数値は同年代男性の一般的な数値よりも低かった。最初の来院(13年10月)時にテストステロン(男性ホルモン)や成長ホルモン剤などの薬物のリストを手書きし、朴泰桓側に渡して確認を求めた」と主張した。

 また、弁護人側は「2度目の来院(13年12月)時にあちら(朴泰桓)が注射を要求、問題ないと考えて(医師が)初めてネビド(男性ホルモン剤)注射した。それ以降、(朴泰桓は)3回ドーピングテストを受けたが何の問題もなかったため、問題があるとは思わなかった」と述べた。

 院長の弁護人側が同日言及した「成長ホルモン」は、今回の裁判で新たな争点になりそうだ。院長が経営するT病院の老化防止プログラムは、静脈注射で投与するビタミン・グルタチオン(抗酸化剤)・ミネラル療法、臀部(でんぶ)注射を男性ホルモン、腹に注入する成長ホルモンの3つを使用する。成長ホルモンは男性ホルモンと同様に体内のタンパク質合成を助け、筋力と持久力の向上、性機能改善に効果がある。成長ホルモンもWADAが指定した常時禁止薬物だ。

 T病院で老化防止プログラムを受けているのは主に更年期の男性だ。朴泰桓は「競技力向上のためのドーピングはしていない」と主張している。だが、20代の男性である朴泰桓の方からなぜ病院側に関心を示し、老化防止プログラムに興味を見せたのか疑問が残る。

 院長側は朴泰桓が成長ホルモン注射も受けたかどうか、まだ言及していない。しかし、検察は今年2月、「朴泰桓がT病院で受けたほかの診療について言及するのは違法性があり、個人の健康に関して本人の同意や法令が例外を認めた場合にのみ公表可能だ」としている。このため、世間の関心は「ほかの診療」の内容に集まることになる。次の公判は6月4日に行われる。検察は朴泰桓やその元マネージャーC氏ら4人を証人として申請した。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者 , ヤン・ウンギョン記者
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