米水圧破砕企業、半数が年内に破綻か身売りへ-大手幹部予想
2015/04/23 09:11 JST
(ブルームバーグ):米国で水圧破砕を手掛ける企業41社のうち半数が年末までに破綻するか売却されるとの見通しを、スイスの油田サービス会社ウェザーフォード・インターナショナル の幹部が示した。石油会社による支出削減を理由として挙げた。
ウェザーフォードの圧力ポンプマーケティング担当ディレクター、ロブ・フルクス氏は22日、ヒューストンで開かれた会議でインタビューに応じ、水圧破砕業務を提供する企業は約20社となる可能性があると指摘した。エネルギーが安値となり顧客企業が油井やガス井を未完成状態のままにしているため、水平掘削と共に米国の石油・天然ガスブームを加速させた生産方法である水圧破砕の需要が後退している。
水圧破砕サービスの世界最大の市場である米国には昨年初め時点で同業務を提供する企業が61社あった。米ハリバートンは昨年11月、ベーカー・ヒューズを346億ドル(現行レートで約4兆1500億円)で買収する計画を発表し、C&Jエナジー・サービシズがネイバーズ・インダストリーズの圧力ポンプ事業を買収したことをきっかけに業界大手の統合が始まった。
フルクス氏によれば、水圧破砕サービスで米5位のウェザーフォードは顧客企業の要望に応じコストの「大幅な」削減を余儀なくされている。
原油価格下落を受け世界の石油業界は支出を総額1000億ドル余り削減している。米エネルギー分析会社IHS傘下のパックウェストは、水圧破砕サービスの価格が今年、最大35%低下すると予想している。
原題:Half of U.S. Fracking Companies Will Be Dead or Sold This Year(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ヒューストン David Wethe dwethe@bloomberg.net
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更新日時: 2015/04/23 09:11 JST