ちょこちょこツイートなどをさせて頂いておりましたが、星海社さんから星海社新書「いいデザイナーは、見ためのよさから考えない」が出版されます。早いところではもう棚に並んでいるかと思われます、正式には本日(23日)発売となります。
実は準備というか原稿を書き始めたのは2013年の末のあたりでしたので、あまりの自分の遅さにビックリではあるのですが……無事形になりました。本になってみると、ちょっとうれしく感じます。校閲と装丁を通して、居住まいが正されたといいますか。(この辺りの印象を、山中俊二さんが既にBlog記事で書かれていたことを思い出しました。素敵な文章なのでぜひ。)
ちなみに星海社さんのウェブサイトで試し読みができるようになっています。本書では少しだけ言及させていただいたのですが、僕は体系的にデザインやアートを専門の機関で学んだ人間ではありません。厳密にはいろんな事情で美大に行くことができなかっただけなのですが、だからこそ「普通の人に、たとえばデザインやデザイナーに興味があるかもわからない、若い人たちに伝えられることがあるのでは」と編集者さまに言っていただける機会がありました。これが本書を書かせていただいた動機になっています。
ここまでお読みいただくと分かるかもしれませんが、いわゆる既に活躍されているデザイナーの方だけに向けた、専門的な本ではありません。デザインって実際どんな感じなのよ、という軽い気持ちで読んでいただいてもぜんぜんOKなように(微力ながら)書いたつもりです。補足や参考として、図版も多く入れさせていただきました(装丁を担当された吉岡さん、本当にすみません、ありがとうございました……。)これが飽きやすい僕を支えてくれた、デザインという思考の魅力を知る助けになれば、とても嬉しいです。
現在は技術の進化もすごいスピードで、デザイナーだけがデザインを運用していては追いつかないくらい技術と造形に関する課題が多くなってきているように感じます。そういった意味で、デザイナー以外の方にも読んでいただけるものを、というのももう一つの本書が書かれた理由です。プログラミングがプログラマーの方々だけのものではなくなって久しいと思いますが、そうした状況は既にデザインにも発生しつつあります。もっと当たり前になる日が来ればいいな、と感じています。
担当編集の星海社・今井さん、編集長の太田さん、装丁を担当していただいたセプテンバーカウボーイの吉岡さん、掲載を快諾してくださったクライアントのみなさま、そのほか、いろんな方にお助けいただき、この本があります。断じて、僕一人のものではありません。改めまして、ありがとうございました。