2015年04月22日

ホンダの革新的F1エンジン: マクラーレン・ホンダのF1パワーユニット

Technical insight: Honda's radical Formula 1 engine for McLaren

マクラーレン・ホンダのF1パワーユニット

マクラーレンMP4-30の発表に先立つ数ヶ月間、ホンダの新しいF1エンジン技術に関して多くの憶測があった。

シーズン前テストは悲惨、マクラーレンは序盤のフライアウェイ・レースでは追いつくのに大忙し、これまでのところ不安なスタートである。

ホンダは、実証されていない新技術を組み込むことで、ライバルのエンジン、メーカーを出し抜こうとした結果、多くの信頼性トラブルが発生している。というのも、シーズン中の開発が制限されているので、改善するのが難しい基本的なパワーユニットのセットアップで2015年をスタートしたくなかったからである。

マクラーレンは、今年のマシンで空力学的コンセプトを攻撃的に攻め、そのことがマクラーレンの「サイズゼロ」というパッケージング条件を満たすようホンダに圧力がかけられた。

バーレーンGP週末、ジェンソン・バトンのマシンの問題によって、ホンダのパワーユニットを初めてはっきり見ることができ、ホンダがパッケージングで最小限の容量を達成するために、どれほど革新的な取り組みをしたかがわかった。

ホンダはメルセデスとは違う方法でターボを分割した。ターボはエンジンのV字部分の狭い場所に、MGU-Hに沿って設置されている。

この場所にターボを合わせるために、ホンダは軸流コンプレッサーの利用を開発したようだ。

大きな遠心ファンではなく、シャフトに沿って一連の小さいファンがある。

この設計はより速く回転するが、最大ブーストに欠ける可能性がある。ただし、燃料が制限されるフォーミュラでは、それほど大きな問題ではない。

同じシャフトにコンプレッサーと並んでいるのはMGU-Hと、排気によって回転するタービンである。タービンはエンジンの背後にあるようで、従来の設計に近い。ホンダはこのレイアウトで、操縦性を改善しエンジン・カバーのサイズを小さくしたいと考えている。

フェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ) 2015年F1マレーシアGP

ターボの上には、コンパクトで低いラインに吸気口のプレナム・チャンバーがある。チャンバーの高さを低くするため、この給気口は内側では90度曲がっているが、可変長の吸気口トランペットが設置できだけの高さがある。

オイル・タンクとMGU-Kは、従来通りそれぞれエンジンの前と、左側のシリンダー・バンクの下に設置されている。

最後に、モーター前という変わった場所にあるERSモジュールは、バッテリーと(ERS-K用とERS-H用の)両方のコントロール電子ボックスを一つのユニットにまとめている。

これによって、燃料タンク・エリアの下にあまりスペースを必要としない低くて軽いユニットになっており、空力学的パッケージングを助けている。

もちろん、このタイトなパッケージングのせいで、重要な外部冷却のスペースがほとんどない。

ERS部品のすべては、水冷あるいは油冷を必要としているので、信頼性問題につながっており、ホンダは温度を抑制し、回転するシャフト周囲のシールを通じて冷却液が漏れるのを防ぐために、出力を制限する必要がある。

ホンダは信頼性問題に見舞われ続けているが、パワーユニットの基本的設計は有効であり、最終的にはパワフルかつ信頼できるようになるだろう。

そうなれば、マクラーレンの空力学的パッケージングが完全に実現されるだろう。

-Source: autosport.com

+関連記事
2015年01月17日
ホンダ、2015年F1シーズン中のエンジン開発が認められる
2015年02月02日
ロン・デニス「マクラーレン・ホンダのF1マシンは全く新しい技術を搭載している」
2015年03月06日
マクラーレン・ホンダのパワー・ユニット・レイアウトを解説

+関連記事
2014年04月05日
メルセデスF1 W05: 革新的なターボ・パッケージ
2014年04月08日
メルセデスF1 W05: エンジン設置
2014年04月11日
メルセデスの2014年F1ハイブリット・パワーユニット: 動画
2014年04月11日
ルノーのパワーユニット解説動画: ルノー・スポール・エネルギーF1-2014
2014年04月18日
ルノー2014年パワーユニット: 側面図
2014年04月18日
メルセデス2014年パワーユニット: 側面図
2014年06月01日
2014年F1パワーユニットの解剖: 動画
2014年10月02日
ホンダ、2015年F1パワーユニット画像を公開: マクラーレンのエンジン
2014年10月02日
ホンダ、F1パワーユニットを解説: 公式サイト


markzu at 11:59│Comments(0)ホンダ | F1技術解説

2015年04月22日
F1バーレーンGP 予選・決勝データ: 2015年第4戦
ホンダの革新的F1エンジン: マクラーレン・ホンダのF1パワーユニット
マクラーレン・ホンダのF1表彰台は何戦目?: アンケート
2015年04月21日
マクラーレン・ホンダ F1バーレーンGP写真 3
マクラーレン・ホンダ F1バーレーンGP写真 2
マクラーレン・ホンダ F1バーレーンGP写真 1: 2015年第4戦
上り調子のマクラーレン・ホンダ: クルサードのF1コラム
キミ・ライコネン、腕前を上げる: クルサードのF1コラム
フェラーリは本物の挑戦者: クルサードのF1コラム
ルイス・ハミルトンは違うオーラを持っている: クルサードのF1コラム
ミハエル・シューマッハとマックス・フェルスタッペンの写真
佐藤琢磨 決勝18位 写真動画: インディカー・シリーズ第3戦
2015年04月20日
F1バーレーンGP チーム分析
フェラーリSF15-T: 排気管/ギアボックスのパッケージング
ニコ・ロズベルグ: F1バーレーンGP決勝後コメント
ルイス・ハミルトン: F1バーレーンGP決勝後コメント
セバスチャン・ベッテル: F1バーレーンGP決勝後コメント
キミ・ライコネン: F1バーレーンGP決勝後コメント
新井康久(ホンダ): F1バーレーンGP決勝後コメント
ジェンソン・バトン: F1バーレーンGP決勝後コメント
フェルナンド・アロンソ: F1バーレーンGP決勝後コメント
F1バーレーンGP決勝 8
F1バーレーンGP決勝 7
F1バーレーンGP決勝 6
F1バーレーンGP決勝 5
F1バーレーンGP決勝 4
F1バーレーンGP決勝 3
F1バーレーンGP決勝 2
ルイス・ハミルトン優勝: F1バーレーンGP決勝 1

 トップ | 月別目次 | ドライバー別記事 | F1通信 HISTORY VIEW





 誤字脱字誤訳誤変換その他間違いご指摘お願いします
名前: