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高校時代はプロレス中継を見て、プロレス雑誌を読むのが唯一の楽しみだったという木谷氏。
photograph by Tadashi Shirasawa
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「『流行っている感』が流行を生む」
新日本プロレスを甦らせた“門外漢”。

Number編集部 = 文

text by Sports Graphic Number

photograph by Tadashi Shirasawa

 DAIGOをイメージキャラクターに起用し、発売後僅か1年半で6億枚を売ったトレーディングカードゲーム『カードファイト!! ヴァンガード』。

 ゲーム、アニメ、漫画など様々な媒体でコンテンツを展開し、子供はもちろんのこと、大きなお友達までをも魅了する『探偵オペラ ミルキィホームズ』。

 テレビCMなどで誰もがその名前を一度は目にしたことがあるだろう。この2つの大ヒット作を生み出したのがブシロードである。その東京都中野区にある本社の2階で、Number876号掲載の木谷高明社長のインタビューは行なわれた。

どん底状態の新日本プロレスを復活させた立役者。

 木谷氏は1994年に山一證券を退職後、アニメ、ゲームなどキャラクタービジネスを手掛けるブロッコリーを設立、2001年にはJASDAQ上場を果たした。だがその後、経営が悪化し、2007年に取締役会長を辞任。同年、ブシロードを設立した、エンターテインメント畑の人物だ。

 一見スポーツとは縁遠いと思われるこの会社のトップに話を聞きに行ったのはなぜか。それは木谷氏が新日本プロレスを復活させた立役者だからだ。

 1972年にアントニオ猪木によって設立された新日本プロレスは、4大ドームツアーを行なった1997年には39億もの売上高を叩き出したが、総合格闘技ブームが起こると人気は低迷。一時は売上高がその3分の1にまで落ち込んでいた。

 そんなどん底状態の新日本プロレスを2012年1月に買収、自らが会長として立て直しの指揮を執ったのが木谷氏だった。

【次ページ】 「流行らせるために『流行っている感』を演出する」

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