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【MLB】「忍者」再び イチローが三塁打&本塁生還、“5分44秒チャレンジ”で判定覆る

Full-Count 4月17日(金)11時22分配信

今季初&メジャー15年連続の三塁打で今季初長打、巧みな動きで生還

 マーリンズのイチロー外野手が、敵地でのメッツ戦に代打で出場し、今季初長打となる三塁打を放った。その後、後続の二ゴロでの本塁突入はアウトと判定されたが、チャレンジで覆りセーフに。これで同点に追いついたマーリンズだったが、救援陣が勝ち越しを許して5−7で敗れた。

イチローの本塁突入動画

 イチローは4−5の7回1死で登場。右腕モンテロに対し、フルカウントとなってからファウルで粘ると、最後は9球目の83マイル(約134キロ)のチェンジアップを振り抜いた。あわやホームランという当たりで右中間を破る。フェンス手前まで届く大飛球で、俊足を飛ばして一気に三塁まで到達。今季初長打は三塁打となった。

 イチローはその後、ゴードンのニゴロで本塁に突入。完全にアウトのタイミングだったため、一度は止まったが、送球がわずかにそれたのを見て、再び急発進。捕手のタッチを巧みに避けたものの、イチローはホームベースに触れず、捕手のタッチも届かなかった。

 そこから、イチローはもう1度ホームベースを左手で触りに行った。捕手ももう1度タッチに行き、際どいプレーとなったが、判定はアウト。それを見て、イチローはすぐに審判に何かを訴える。マーリンズはチャレンジを要求し、ビデオ判定の末にセーフに覆った。判定の再確認は5分44秒という異例の長さ。それだけ際どいプレーだった。すでにベンチに戻ってビデオ判定を待っていたイチローは、当然という顔で頷いてから笑みを浮かべ、味方選手とタッチを交わした。

41歳とは思えない動き、2012年プレーオフで見せた「忍者プレー」の再現

 イチローはヤンキース時代の2012年10月8日、オリオールズとのア・リーグ地区シリーズ第2戦で捕手のタッチを2度もかいくぐりながら生還。タイミングは完全にアウトだったが、本塁突入を成功させた。この際には地元メディアから「忍者」と絶賛されていたが、レジェンドはその衝撃を再現。41歳とは思えないダッシュ&スタート、そして捕手のタッチを交わす巧みな動き。イチローのスーパープレーでマーリンズは一時同点に追いついた。

 イチローは正左翼手イエリッチの負傷で前日まで2試合連続出場。この日はイエリッチが復帰したため、ベンチスタートとなっていたが、改めて存在感を見せつけた。

 イチローの三塁打はメジャー通算86本目で、日米通算109本目。昨年は2本で、9月28日のレッドソックス戦以来だった。これでメジャー15年連続での三塁打となった。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:4月17日(金)18時18分

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