~ぺーパードリップの良さをあなたに~
前2回の画像が大きかったので、ファイル利用量が既に70%を超えています…
さて、前回と前々回に渡って長く読み辛いブログをお伝えしてきました。
今回は3回目の「ペーパードリップ」でのcoffeeの抽出です。
簡単な珈琲教室みたいなものだと思って下されば幸いです。
誰でも簡単におうちでクリーンなペーパードリップのcoffeeが頂けます。
用意するものは…
【ドリッパー】KONO式フィルター MD21
【ペーパーフィルター】KONOの1~2人用 1枚
(ドリッパーなら何処の会社のでも構いません)
【ドリップポット】ユキワ KONO仕様 M-5 コーヒーポット 750cc
(ポットなら何でも良いです)
【温度計】タニタの安いやつ(笑)
【コーヒー豆】25g(撮影用なので敢えて増やしました)
【コーヒーミル】カリタナイスカットミル/ポーレックス セラミックコーヒーミル
【カップメジャー】耐熱の樹脂製のもの(あってもなくても良いです)
【木べら】サイフォン用木べら(代用はマドラーでもOK)
コーヒー豆も、丁度良い感じです。
先日焙煎した、タンザニアAA KIBO(キボー)を使います(25g)。
ドリップまでの流れ~
ドリップコーヒーで一番時間の掛かるのは、お湯を沸かすことです。
お湯を沸かしている間に、器具を用意したりコーヒー豆を挽きましょう。
また、ペーパーフィルターを折っておくのも直前に慌てないために心掛けましょう。
今回、コーヒーミルは「kalita ナイスカットミル」を使いますが
お手元に手動式のミルがあれば、それを使って頂くのが一番良いです。
ハンド式のポーレックスのセラミックコーヒーミルは、刃がセラミックでできている上に従来のコーヒーミルと違って洗える特性があります。
そして、今回はコーヒーサーバー(グラスポット)を使わずにカップメジャーで量ります。
一応coffee屋で働いているので、毎回同じようにcoffeeが淹れられることが肝心だと思うので。
ミルをするタイミングは、お湯が沸く少し前が良いと思います。
これはサードウェーブ系が日本に学んだ知識です。
ドリップします!
まずはcoffeeの粉をふんわりと平らにしてから
85℃くらいのお湯でドリップを始めます。
あまり高温だとcoffeeの成分のタンニンと反応するので苦くなったり、酸味が出やすくなります。
まずは蒸らしを始めます。
coffeeの粉の上に優しくお湯を落して行きます。
お湯を乗せる時に、ドリッパーの端にお湯が掛からないようにして下さい。
蒸らしの量は、ドリッパーから数滴サーバーに落ちるくらいの量が好ましいです。
約、30秒ほど蒸らします。
まだ、炭酸ガスがキレイに抜けてなかったようです。
このふっくらとしたコーヒー粉の山を「コーヒードーム」と呼びます。
豆が新鮮だと、このようにコーヒーの粉が膨らみます。
蒸らしが終わった後の最初のお湯は、10円玉1枚くらいの大きさをゆっくり回しながら淹れます。
二投目も同じようにゆっくりと丁寧に淹れます。
三投目は500円玉大の大きさまで広げていきます。
粉がお湯を吸収すると、ドリッパーからコーヒー液が落ちるのが速くなるので、その分お湯を足してあげる感覚が良いです
ドリッパーの中を水面と見立ててみると、その水平になった部分から粉が下がらないようにすれば渋味や苦味やえぐ味が軽減できます。
感覚として、泡をドリッパーよりも下(サーバー)に落とさないようにすると、それだけでもcoffeeが格段に美味しくなります。
このドームの上にある泡は灰汁なので、苦味や渋味の成分です。
鮮度の証拠にもなってますが、この泡を沈ませないようにドリップするのがコツになってきます。
上の写真は四投目のなので、すでにcoffeeの大事な成分や美味しい成分は出来っている頃です。
カップメジャーで量ると一投目で25ccくらい。
二投目で50ccくらい、三投目で80ccくらいになります。
細かい量はその時々によって変わるので、あまり考えずに美味しく楽しく淹れてくれると有難いです。
今回は撮影用で25gを使いましたが、本来は1人前13~15gが賢明です。
粉の量が少ないと横から撮影ができないので、敢えて量を増やしました。
僕の教えて頂いている量だと、粉は15gに対して抽出量は200ccか?220ccが良いみたいです。
【最重要事項】
ご覧の通り、右がcoffeeを抽出した本来の液。
左が既定の量を抽出した後にドリッパーの中に残っていた残液です。
この残液、殆どの方がそのままサーバーに落としていたと思いますが
既定の量の抽出が済んだら、ドリッパーの中にお湯が沢山入っていても外して下さい。
ドリップコーヒーは、最初の二投目までで殆どが抽出されています。
三投目以降は濃度の調整だと解釈しています。
勿体ないと思ってサーバーに残液を落してしまうと、渋くて苦い美味しくない液がカップに注がれることになってしまいます。
これがcoffee屋さんやカフェがやっている淹れ方です。
美味しい一杯になりました!
ここまでやると「coffeeって大変だな?」思われる方も大勢いると思います。
ですが僕や師匠はcoffee屋なので、皆さんにコーヒー豆を煎ってお届けするのが仕事です。
大抵は、カフェかcoffee standや喫茶店でcoffeeを飲むことが多いでしょう。
その時に「こんなブログがあったな?」と思い出してくれれば幸いです。
今回は「はてなcoffee」ということで、この一杯は皆さんにどうぞ!
お疲れの方や、ゆっくりしたい方に飲んで頂きたいcoffeeです。
これは師匠のシナモンロールですが、僕がアイシングをしたので載せてみました。
しっとりしたシナモンロールです。
coffeeのお供に。
編集後記
coffeeは難しいことを考えないで楽しむのが一番です。
楽しくお喋りしたり、ゆったりとした時間を過ごす友達のようなもの…
ただ、coffeeは生活の主役ではなく個性の強い脇役俳優のようなもの。
ちょっとした時間の気休めになったり、寛げるように飲んで欲しいです。
いつか、街角に僕の経営するcoffee屋が出店するかも知れません。
その時、丁寧に淹れた一杯を皆さんに提供したいと…そう思ってます。
特別ではない・・・心が温まる一杯をお届けします
3回に渡るブログ、読んで頂きありがとうございました。