ニュース詳細
新たな気象衛星の試験動画 公開4月16日 19時31分
k10010050551_201504161928_201504161931.mp4
この夏から運用が始まる予定の新しい気象衛星「ひまわり8号」で試験的に撮影した動画が16日、公開されました。搭載するセンサーの性能が大幅に向上したことなどから、台風の中心や周辺で積乱雲が繰り返し発達する様子などが鮮明に捉えられていて、予報の精度の向上などにつながると期待されています。
気象庁が公開したのは、太平洋の赤道上空にある「ひまわり8号」が試験的に撮影した動画や画像です。
ひまわり8号は従来よりセンサーの性能が大幅に向上したことなどから、画像の解像度は4倍になり、台風などを撮影する頻度も現在の30分に1回から、2分半に1回と12倍に向上します。
先月31日にフィリピンの東の海上にある台風4号を2分半ごとに撮影した動画では、台風の動きがより滑らかにはっきりと表示され、勢力を見極めるうえで重要な「台風の目」と呼ばれる中心付近の様子や、積乱雲が次々と発達して移動していく様子なども鮮明に捉えられています。また、静止気象衛星としては初めてカラーでの撮影が可能となり、現在は白黒の画像のため雲との区別が難しい黄砂や噴煙なども、観測できるようになります。
先月22日の午前9時から午後1時にかけて、朝鮮半島付近を10分ごとに撮影した動画では、朝鮮半島の東の海上で、黄砂が風に流されて南側に広がっていく様子がはっきりと分かります。
ことし1月に鹿児島県の桜島の噴火を捉えた動画では、噴煙が南東の方向へ広がる様子がはっきりと確認できます。
ひまわり8号は、観測精度が飛躍的に向上した次世代の気象衛星として世界的にも注目され、予報の精度の向上などにつながると期待されていて、気象庁は最終的な調整を進めたうえで、ことし7月ごろから運用を始める予定です。
ひまわり8号は従来よりセンサーの性能が大幅に向上したことなどから、画像の解像度は4倍になり、台風などを撮影する頻度も現在の30分に1回から、2分半に1回と12倍に向上します。
先月31日にフィリピンの東の海上にある台風4号を2分半ごとに撮影した動画では、台風の動きがより滑らかにはっきりと表示され、勢力を見極めるうえで重要な「台風の目」と呼ばれる中心付近の様子や、積乱雲が次々と発達して移動していく様子なども鮮明に捉えられています。また、静止気象衛星としては初めてカラーでの撮影が可能となり、現在は白黒の画像のため雲との区別が難しい黄砂や噴煙なども、観測できるようになります。
先月22日の午前9時から午後1時にかけて、朝鮮半島付近を10分ごとに撮影した動画では、朝鮮半島の東の海上で、黄砂が風に流されて南側に広がっていく様子がはっきりと分かります。
ことし1月に鹿児島県の桜島の噴火を捉えた動画では、噴煙が南東の方向へ広がる様子がはっきりと確認できます。
ひまわり8号は、観測精度が飛躍的に向上した次世代の気象衛星として世界的にも注目され、予報の精度の向上などにつながると期待されていて、気象庁は最終的な調整を進めたうえで、ことし7月ごろから運用を始める予定です。
台風予報の精度向上に期待
気象庁によりますと、台風の進路の予報では、台風を取り巻く雲の動きから風向きや風速を計算していて、海上にある場合には衛星による観測が重要な情報となっています。
台風の画像を撮影する頻度は、現在のひまわり7号が30分に1回なのに対して、ひまわり8号は12倍の2分半に1回と、より詳しい観測が可能になります。
今回公開された動画でも、台風の動きがより滑らかにはっきりと表示され、勢力を見極めるうえで重要な情報となる「台風の目」と呼ばれる中心付近の様子や、積乱雲が次々と発達して移動していく様子なども鮮明に捉えられ、台風の進路の予報の精度が向上すると期待されています。
また、ひまわり8号は搭載するセンサーの能力が大幅に向上し、画像をカラーで表示できるようになり、黄砂や噴煙なども色を付けて表現できるようになります。
このため、現在の「ひまわり7号」の白黒の衛星画像では、雲との区別が難しかった黄砂や噴煙などを詳しく観測できるようになり、今後、影響の出る範囲を予測したり、早めに注意を呼びかけたりするのに役立つと期待されています。
気象庁の西出則武長官は会見で「台風を追跡しながら撮影した画像では、雲が湧く様子がきめ細かく捉えられていて、台風や集中豪雨の実況の監視や予報精度の向上につながると期待している」と述べました。
台風の画像を撮影する頻度は、現在のひまわり7号が30分に1回なのに対して、ひまわり8号は12倍の2分半に1回と、より詳しい観測が可能になります。
今回公開された動画でも、台風の動きがより滑らかにはっきりと表示され、勢力を見極めるうえで重要な情報となる「台風の目」と呼ばれる中心付近の様子や、積乱雲が次々と発達して移動していく様子なども鮮明に捉えられ、台風の進路の予報の精度が向上すると期待されています。
また、ひまわり8号は搭載するセンサーの能力が大幅に向上し、画像をカラーで表示できるようになり、黄砂や噴煙なども色を付けて表現できるようになります。
このため、現在の「ひまわり7号」の白黒の衛星画像では、雲との区別が難しかった黄砂や噴煙などを詳しく観測できるようになり、今後、影響の出る範囲を予測したり、早めに注意を呼びかけたりするのに役立つと期待されています。
気象庁の西出則武長官は会見で「台風を追跡しながら撮影した画像では、雲が湧く様子がきめ細かく捉えられていて、台風や集中豪雨の実況の監視や予報精度の向上につながると期待している」と述べました。