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【芸能・社会】

郷ひろみ 21年ぶり連ドラ 「天皇の料理番」在仏日本大使役

2015年4月15日 紙面から

ダンディーなたたずまいで在仏大使役を演じる郷ひろみ

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 歌手の郷ひろみ(59)が、TBS系「天皇の料理番」(26日スタート、日曜午後9時)で、21年ぶりに連続ドラマに出演する。郷が演じるのは大日本帝国時代の在仏日本大使・粟野慎一郎。帝国一の料理人を目指してパリで修業を積む主人公・秋山篤蔵(佐藤健)を応援し、後の人生に大きな影響を与える重要な役どころだ。第1話の回想シーンと、第7話、8話に登場する予定。

 郷が出演したドラマの代表作は、1990年10月期の日本テレビ系「刑事(デカ)貴族」だが、連ドラ出演は94年のNHK「企業病棟」以来21年ぶり。単発でもTBS系「坊ちゃんちゃん」以来19年ぶりとなる。

 演技は封印したわけではないが、中途半端な形で出たくないとオファーを断ってきた結果、気が付けば長い年月が経過。だが、今作を手掛ける石丸彰彦プロデューサーの熱いラブコールに、心が傾いた。

 役柄そのものにも魅力を感じた。郷が演じる粟野は、主人公・篤蔵に対し「大日本帝国は一等国であると、あなたの料理で証明してください」と激励する。この言葉が物語の核となるという。

 石丸さんは「粟野はエレガントで、厳しいことも緩いことも言う。郷さんの持っている品がすごくいいんじゃないかと思いました」と抜てき理由を明かした。

 役作りに際し、郷は約100年前の明治時代の男性像をヒントに、自らの発案で口とあごの両方にひげを生やした。両方にひげを蓄えるのは初めて。周囲からひげについて突っ込まれたときは、「『言えないよ〜』。撮影だから」と、自身のヒット曲のタイトルに引っかけた言葉で、ごまかしていたという。

 英語はペラペラな郷だが、在仏大使を演じるうえで必要なフランス語は未知の領域で、約1カ月間、猛特訓。郷は「ただでさえ重要な役なのに、世界記録に匹敵するんじゃないかというくらいハードルが上がった」と苦笑しながら振り返る。

 やるからには常に100%以上の結果を求めてしまうのが、郷の美学。「朝起きた瞬間からフランス語聴いて、お風呂入るときも、寝るときも聴く。歌覚えるのにも、ここまでやらないからね。この前(双子の)息子たちも『アロー』(フランス語でのハロー、“もしもし”の意)って言った気がしたんですよね。空耳かもしれませんが」

 自身の出番の撮影はすでに終了した。「自分の中で忘れかけてたチャレンジ精神を見つけることができた。このお話をいただかなかったら、もう演じることもなかったかもしれない。千載一遇だったと思う。これをきっかけに自分自身が変わっていけると思う」と手応えをにじませた。

 今年は還暦を迎える。郷は「60歳は僕の成功の始まりの年」と期待を込めて語った。

 

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