国内外から高い評価を受ける細田守監督の最新劇場アニメ『バケモノの子』(7月11日公開)に役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、黒木華、麻生久美子ら豪華俳優陣が声優として参加していることが12日、わかった。俳優、声優を問わず、作品のキャラクターにあう人物にこだわったという配役には、世代を超えた才能が集結。細田監督は「幸運であり、ものすごく光栄です」とコメント。同作はすでに、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、韓国など主要各国での公開が決定。前作『おおかみこどもの雨と雪』と同程度の世界90を超える国と地域で配給予定だが、スクリーン数などの公開規模は倍以上になるという。
昨年12月11日の製作発表時には、まだ絵コンテがあがったばかりの段階だった同作。キャラクターのイメージが完成した12月半ばくらいから、「オーディションを基本にしながら、キャラクターにあうことにこだわりにこだわった」(齋藤優一郎プロデューサー)というキャスティングが進められ、声優陣が決定。それから4ヶ月ほどの準備期間を経て、4月初旬にアフレコ収録が行われ、現在作品は編集段階に入ったところ。6月上旬の完成を目指して制作が進められている。
細田監督のオリジナル脚本による同作は、交わることのない2つの世界、人間界【渋谷】とバケモノ界【渋天街】に生きるひとりぼっちの少年・九太とバケモノ・熊徹の物語。ある日、バケモノの世界に迷い込んだ九太は、熊徹と出会い、そこから想像を超えた冒険が始まる。
その“細田ワールド”の個性的なキャラクターたちの声を演じるのは、【渋天街】で1、2を争う最強のバケモノであり、人間界から来た少年・九太の師匠となる熊徹を役所。9歳のときに両親と離ればなれになってしまい、【渋天街】に迷い込んでしまう少年・九太の少年期を宮崎、青年期を染谷。進学校に通う女子高生で九太と図書館で出会うヒロイン・楓を、声優初挑戦の広瀬。【渋天街】に棲む10万を超えるバケモノを長年束ねてきた長老・宗師を津川雅彦。九太を優しく見守る、豚顔の僧侶で熊徹の悪友・百秋坊をリリー・フランキー。九太に冷ややかな目を向ける、猿顔のバケモノで熊徹の悪友・多々良を大泉。父親ゆずりの強さ、品格を持つ猪王山の長男・一郎彦の少年期を黒木華、青年期を宮野真守。九太の父を長塚圭史、九太の母を麻生久美子。そのほか、山路和弘、大野百花、山口勝平、諸星すみれが出演している。
アフレコを終えた役所は「バケモノのような人間は演じたことがありますが、本当のバケモノ役は今回が初めてだったので良い経験でした。自分でやると何か足りないものがある気がして、反省、反省の繰り返しでした」。前作『おおかみこどもの雨と雪』に続き2作目の細田監督作出演になる宮崎は、「大好きな細田監督の作品にまた呼んでいただけてすごく嬉しい反面、九太という少年の声を演じると聞いて、どんな声を出せばいいのだろうととても心配でした。でも、役所さん演じる熊徹との掛け合いや、罵り合いのシーンが増えていくにつれ、だんだん男の子の声が掴めてきて、そこからは楽しさが増してきました」。
そんなふたりに細田監督は「役所さんを見ると、熊の生まれ変わりなんじゃないかと思うくらい熊徹と一体化していました。アフレコブースから見える役所さんは、一本気で不器用な人そのものに映るんです。それが本当にキュートで、本当に不思議で、どうしてこんなことが出来るんだろうと驚きの連続でした。宮崎さんは、九太を演じてくれたら、彼女の持っているいい意味での頑固さと、九太の持っている頑固さが共鳴して、キャラクターに力強さが反映されるだろうと思っていました。女性が演じることの艶っぽさを出しつつ、きちんと少年の声に聞こえる。それは少年風に演じようとする技術ではなく、彼女の魂がそうさせているんです。想像以上のはまり具合に感動しました」と絶賛している。
また、今回が声優初挑戦となった広瀬は、初アフレコを終え「自分のイメージを越えたものにしたいというプライドを持って挑みました。非現実的な世界観だからこそ、役者さんたちがリアルに近づけることで感動を与えることができると今回の経験から学びました。台詞以外の吐息やアドリブのリアクションなど、絵にあわせないと違和感が生まれてしまうので、そういったことを考えながらお芝居をしたのは今までにない経験です」とコメントしている。
同作は、子どもと大人が一緒に楽しめる王道のアクション・エンタテインメント。少年とバケモノの成長を描きながら、新しい家族の形を世の中に問いかけていく。
昨年12月11日の製作発表時には、まだ絵コンテがあがったばかりの段階だった同作。キャラクターのイメージが完成した12月半ばくらいから、「オーディションを基本にしながら、キャラクターにあうことにこだわりにこだわった」(齋藤優一郎プロデューサー)というキャスティングが進められ、声優陣が決定。それから4ヶ月ほどの準備期間を経て、4月初旬にアフレコ収録が行われ、現在作品は編集段階に入ったところ。6月上旬の完成を目指して制作が進められている。
細田監督のオリジナル脚本による同作は、交わることのない2つの世界、人間界【渋谷】とバケモノ界【渋天街】に生きるひとりぼっちの少年・九太とバケモノ・熊徹の物語。ある日、バケモノの世界に迷い込んだ九太は、熊徹と出会い、そこから想像を超えた冒険が始まる。
その“細田ワールド”の個性的なキャラクターたちの声を演じるのは、【渋天街】で1、2を争う最強のバケモノであり、人間界から来た少年・九太の師匠となる熊徹を役所。9歳のときに両親と離ればなれになってしまい、【渋天街】に迷い込んでしまう少年・九太の少年期を宮崎、青年期を染谷。進学校に通う女子高生で九太と図書館で出会うヒロイン・楓を、声優初挑戦の広瀬。【渋天街】に棲む10万を超えるバケモノを長年束ねてきた長老・宗師を津川雅彦。九太を優しく見守る、豚顔の僧侶で熊徹の悪友・百秋坊をリリー・フランキー。九太に冷ややかな目を向ける、猿顔のバケモノで熊徹の悪友・多々良を大泉。父親ゆずりの強さ、品格を持つ猪王山の長男・一郎彦の少年期を黒木華、青年期を宮野真守。九太の父を長塚圭史、九太の母を麻生久美子。そのほか、山路和弘、大野百花、山口勝平、諸星すみれが出演している。
アフレコを終えた役所は「バケモノのような人間は演じたことがありますが、本当のバケモノ役は今回が初めてだったので良い経験でした。自分でやると何か足りないものがある気がして、反省、反省の繰り返しでした」。前作『おおかみこどもの雨と雪』に続き2作目の細田監督作出演になる宮崎は、「大好きな細田監督の作品にまた呼んでいただけてすごく嬉しい反面、九太という少年の声を演じると聞いて、どんな声を出せばいいのだろうととても心配でした。でも、役所さん演じる熊徹との掛け合いや、罵り合いのシーンが増えていくにつれ、だんだん男の子の声が掴めてきて、そこからは楽しさが増してきました」。
そんなふたりに細田監督は「役所さんを見ると、熊の生まれ変わりなんじゃないかと思うくらい熊徹と一体化していました。アフレコブースから見える役所さんは、一本気で不器用な人そのものに映るんです。それが本当にキュートで、本当に不思議で、どうしてこんなことが出来るんだろうと驚きの連続でした。宮崎さんは、九太を演じてくれたら、彼女の持っているいい意味での頑固さと、九太の持っている頑固さが共鳴して、キャラクターに力強さが反映されるだろうと思っていました。女性が演じることの艶っぽさを出しつつ、きちんと少年の声に聞こえる。それは少年風に演じようとする技術ではなく、彼女の魂がそうさせているんです。想像以上のはまり具合に感動しました」と絶賛している。
また、今回が声優初挑戦となった広瀬は、初アフレコを終え「自分のイメージを越えたものにしたいというプライドを持って挑みました。非現実的な世界観だからこそ、役者さんたちがリアルに近づけることで感動を与えることができると今回の経験から学びました。台詞以外の吐息やアドリブのリアクションなど、絵にあわせないと違和感が生まれてしまうので、そういったことを考えながらお芝居をしたのは今までにない経験です」とコメントしている。
同作は、子どもと大人が一緒に楽しめる王道のアクション・エンタテインメント。少年とバケモノの成長を描きながら、新しい家族の形を世の中に問いかけていく。