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2015.4.13 MON
TEXT BY DANIEL CULPAN
TRANSLATION BY CHISEI UMEDA/GALILEO
WIRED NEWS(UK)
『Bald’s Leechbook』のページ。PHOTO BY The British Library Board (Royal 12 D xvii)
1,000年ほど前に英国で使われていた眼の感染症の治療薬に、抗生物質が効かず、院内感染症の原因となる現代の「スーパーバグ」、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を殺菌する効果があることがわかった。
ノッティンガム大学でアングロサクソン研究を専門とする英語学科のクリスティーナ・リー博士と、微生物学者のフロイア・ハリソン博士が中心となったこの研究では、古代の薬を研究する「AncientBiotics」プロジェクトの一環として、10世紀にものもらいなどの一般的な眼の感染症の治療に使われていた軟膏が再現された。
この軟膏は、大英図書館に保管されている古い医学本『Bald’s Leechbook』に記載されていたものだ。ワイン、ニラ、ニンニク、牛の胆汁といった効き目のありそうな成分を混ぜ合わせてから、銅の鍋で9日間発酵させてつくられる。
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