「たまたまローソンは縦縞、佐川急便は横縞なので(新しい制服は)斜め。これでユニフォームをデザインしました」
4月7日、コンビニエンスストア大手のローソンと、佐川急便を傘下に持つSGホールディングスが業務提携を発表した。6月中旬に新会社「SGローソン」を設立し、ローソン店舗を拠点に、コンビニの商品と佐川の宅配便を一緒に配送したり、御用聞きサービスを提供したりする。
記者会見ではSGローソンのスタッフが着用する制服を発表。デザインの狙いを、SGローソン社長に就く野辺一也氏は冒頭のように説明した。
青の縦縞の制服のローソンと、青の横縞の制服の佐川急便。ローソンが51%、SGホールディングスが49%を出資するSGローソンは、両社の協業の形を制服のデザインで示した。制服の左右の袖には、ローソンと佐川急便のロゴが付く。
「今までは店を構えて商売をしていたけれど、佐川急便と組むことで近隣の(来店客の)自宅に商品をデリバリーできるようになる。お客様に近づくことが、高齢化が進む街ではこれまで以上に求められる。佐川急便のノウハウをもらいながらサービスを広げていく」
ローソンの玉塚元一社長は業務提携の狙いについてこう説明した。
だが提携会見で明らかにされた内容を見て、物流の専門家たちは首をかしげる。プロの目から見た「懸念」とは何なのか。