皆さん、初めまして。開発統括本部の橘(たちばな)と申します。
広報ではない私がこの広報ブログを書いているのですが、それは、インターネットを利用する皆さんに広く知ってもらいたいことがあるからです。
私はグリーの社員であると同時に、インターネットを維持するためのコミュニティーでも活動しています。
皆さんは、毎日インターネットを利用していて、故障して使えなくなった(使っている機器の故障は別として)経験はおそらくないと思います。
インターネットが使えて当たり前なのは、インターネットそのものを維持するための活動をしている人たちが世界中にたくさんいるからです。
実は私も、そのたくさんの方々と一緒に活動させてもらっています。
なぜ私がそういった活動をしているのか。なぜそんな私がグリーの社員なのか。インターネットを維持するためにどんなことが必要なのか。
これから少しずつ、この場を借りてお伝えしていければと思っています。
専門的で難しい事柄もありますが、技術的な説明は最低限にとどめますので、興味を持って読んでいただければ幸いです。
インターネットに必要不可欠なもの
さて、今日は最初と言うことで、「インターネットを利用するのに必要不可欠なもの」について簡単に紹介します。皆さんは、どんなものがあると思いますか?
物理的に目に見えるものとしては、皆さんが普段から使っているスマートフォンやタブレットといった機器がありますよね。
当然、それだけではインターネットは利用できません。それらの機器がインターネットにあるさまざまなサービスを利用するためには、機器とサービスとでやり取りをする事が必要です。
このやり取りは、目には見えません。
人間が他人とコミュニケーションを取るときには、約束事として一般的に言語(話し言葉に限定しません)を使います。これは機器も同様で、機器とサービスの双方が理解できる約束事が必要です。
その約束事の名前を、インターネットプロトコル(プロトコルというのは単純に「お約束」と考えていただいて問題ありません)と言います。
皆さんが使ってる機器は、このインターネットプロトコルを使ってサービスとやり取りをすることで、さまざまな面白い事、楽しい事を我々にもたらしてくれるのです。
インターネットプロトコルは、スマートフォンやタブレットと同じように、インターネットを使う上で必要不可欠なものなのです。
インターネットを支える仕事
皆さんがスマートフォンやタブレットでインターネットをするにあたって、「インターネットプロトコルを使っている」と意識する事はまず無いと思います。
しかし、インターネットがちゃんと動き続けるためには、多くの人が関わり、多くの労力が費やされています。
例えばインターネットのIPアドレスやドメイン名の調整・管理は、「ICANN」(アイキャン)という組織内に「IANA」(アイアナ)という部局を最上位にした階層構造になってて、地域やドメイン名毎に委任を受けた組織が実務を担当しています。
北米地域なら「ARIN」(エーリン)、アジア・太平洋地域なら「APNIC」(エーピーニック)、そして日本国内なら「JPNIC」(ジェイピーニック)といった具合です。
グリーは、インターネットを使ってお客さまにさまざまな体験を提供する会社です。インターネットがちゃんと動いてくれなければお客さまにサービスを提供することができません。
だから、インターネットそのものを維持するために活動するのは、より良いサービスを作る事と同じくらい重要なことなのです。
今後もこの広報ブログで、インターネットそのものを維持するための活動を紹介していく予定です。
まずは、グリーが「インターネットそのものの維持と発展にも取り組んでいる」という事を知っていただければ嬉しいです。
※現在、私が活動しているコミュニティーについて参考までにご紹介します。
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・Intenet Society 日本支部
インターネットの発展に寄与することを目的として、1992年に設立した国際非営利団体の日本支部。こちらで会員による選挙で選ばれる役員となり、本年度はVice Chairとして活動しています。
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・オープンポリシーフォーラム
IPアドレスの管理ポリシーを議論するフォーラム。こちらで運営を行なうポリシーワーキンググループのChairとして、活動しています。