作業中の滑走路に旅客機=直前で着陸回避、管制官ミス―徳島空港
時事通信 4月5日(日)17時52分配信
5日午前11時ごろ、徳島空港(徳島県松茂町)で距離灯の交換作業中だった滑走路に羽田発徳島行きの日本航空455便が着陸しようとするトラブルがあった。パイロットが作業用車両を発見して直前で回避し、乗客乗員67人にけがはなかった。
空港を管理する海上自衛隊の徳島教育航空群によると、同航空群所属の管制官が作業員に退避指示を出し忘れた上、目視による確認をせずに無線でパイロットに着陸許可を出したという。
滑走路の距離を示す距離灯のランプが切れたため、この日は緊急の取り換え作業を外部の業者に委託。作業は午前10時37分〜同11時5分の予定で、455便の着陸予定時刻は同10時55分だった。
機体は車輪を出して着陸体勢に入っていたが、パイロットが滑走路上の作業用車両を発見し、再び上昇。上空で待機し、到着が約30分遅れた。折り返し羽田行きの出発にも34分の遅れが出た。
徳島空港は、海自航空機と民間機が滑走路を共用している。
徳島教育航空群司令の久保内修一1等海佐の話 一歩間違えば重大な事故につながるミスで、極めて遺憾。原因究明と再発防止のための教育に万全を期す。
最終更新:4月5日(日)20時39分
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