2015年1月30日(金)
『シュタインズ・ゲート』他でお馴染みの、シナリオライター・林直孝氏が原作・全話脚本を手がけるTVアニメ『プラスティック・メモリーズ』。4月からの放送が決定した本作の最新PVで、スタッフ・キャスト・放送情報などが明らかになった。
さらに林直孝氏と、本作の監督を務める藤原佳幸氏にインタビューを実施。『プラスティック・メモリーズ』の見どころや制作にまつわる裏話などを伺った。
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――企画が立ち上がったきっかけを教えてください。
アニプレックスの鳥羽プロデューサーから、名指しで声をかけてもらいました。そこで僕のほうからいくつかアイデアを出したうちのひとつがこの『プラスティック・メモリーズ』でした。アイデア自体は10年以上前に連作短編小説用に考えたまま眠らせていたものを元にしています。
――初のオリジナルアニメの原作・全話脚本ですが、手ごたえはいかがですか。
慣れない部分が多々ありつつも、藤原監督や動画工房様をはじめとした素晴らしいスタッフの皆様の力をお借りして、素敵な作品に仕上がったと思います。もともと僕は殺伐とした話が好きなほうではあるのですが、今回はハートフルなラブコメということで、自分でも新鮮な気持ちで楽しみながら制作に携わることができました。
――キャラクターデザインのokiura氏とのキャラクター作りはいかがでしたか。
okiuraさんのキャラクターならば、近未来の世界観ともフィットしていますので安心でした。いつもしっかりシナリオを読み込んでくださっていて、キャラクターデザインのイラストと一緒にシナリオ中の1コマを落書きのような感じで一緒に描いてきてくださったのが印象的でした。デフォルメされたアイラが着ぐるみを着ているイラストがすごくかわいかったです。着ぐるみは後にシナリオからはカットされてしまったので幻のアイラになってしまいました。
――ゲームのシナリオと比べて異なる点、難しい点は?
特にノベルゲームのシナリオは、際限なく情報を詰め込むことができます。その圧倒的な情報量の多さこそが最大の武器なのですが、アニメは逆に、1話ごとの尺が厳密に決まっているため、必然的に無駄な要素を削ぎ落としていく作業となります。いかに簡潔にわかりやすくその世界の空気を物語上に落とし込み、キャラクターの個性を短い中で見せていくか。そのバランスには常に気を遣いました。
――『プラスティック・メモリーズ』というタイトルに込められた意味は?
無機的、すなわち“デジタルな想い出”というニュアンスを込めています。本作に登場するアンドロイド「ギフティア」たちの記憶がデジタルであるならば、そこに宿る想いは、はたして0と1の組み合わせで出力したものでしかないのでしょうか? そんな問いかけが込められています。
――『プラスティック・メモリーズ』の舞台となる世界について教えてください。
アンドロイドがそれなりに普及している、近未来の日本っぽい世界です。この作品はハードSFではなくラブコメですので、“人と機械の境界”とか“魂の在処”といった難しい問題については触れていません。ですので、人とアンドロイドが恋をしてもそれを白眼視するような人たちはほとんどいない社会ということにしています。
――PVの登場人物について、どんなキャラクターなのか教えてください。
水柿ツカサが本作の主人公で、高校を卒業したばかりの新社会人です。まだまだ未熟な部分の多い青年ですが、仕事を通して少しずつ成長していきます。
アイラはギフティアの少女です。ツカサが入ったターミナルサービスという職場でお茶汲み係をしていましたが、物語が始まると同時にツカサとコンビを組んで仕事にあたることになります。
ミチルはツカサの職場の先輩です。ただ、年齢自体は17歳とツカサよりも若いです。考え方はしっかりしていて、新人のツカサの教育係になります。
ザックはそのミチルのパートナーで、アイラと同じギフティアです。天使のような愛らしさを持つ少年ですが、実は人をからかうのが大好きな小悪魔のような性格だったりします。
――PVで「俺たちの仕事は、想い出を引き裂くことだった――」とありますが、このセリフの意味は?
主人公のツカサが就職したターミナルサービスという職場は、寿命を迎えたギフティアを回収するのが業務です。81920時間(約9年)をともに過ごした所有者の元から、無情なようですがギフティアを引き取ってこなければなりません。それはすなわちギフティアと所有者との想い出を引き裂く行為なのです。数々の出会いと別れに直面する中でツカサをはじめとしたキャラクターたちがどう成長していくのかがこの物語の見どころとなります。
――楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
笑えて切なくてホロリときて、最後はちょっぴり優しい気持ちになれるような、そんなものすごく王道の直球ラブストーリーになりました。そして、この作品は同時にお仕事ものの話でもあります。職場の居心地のよさそうな雰囲気には特にこだわっていますので、そちらにもご注目ください。どうぞよろしくお願いします!
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――オリジナルアニメの監督は初となりますが、手ごたえはいかがですか。
手応えあります! 各セクションから上がってくる状態がとてもいいので、あとは自分が頑張ればいいものが出来ると思います!
――林氏とタッグを組んでの作業はいかがでしょうか。
TVアニメ用にカスタマイズしたシナリオを用意していただいたので、とても楽しく本読みができました!
――PVは、これまで藤原監督が手掛けられてきた作品とは雰囲気がガラッと違う印象です。
シリアスなお話になるのでしょうか。
なります。その時その時のテーマがあるので、それにあわせた演出・画面作りを心がけてます。
――『プラスティック・メモリーズ』の見どころは?
個性的なキャラクターたちのかけあいを楽しんでもらえればと思います。
――PVに登場するキャラクターで、監督はミチルがお気に入りと伺いましたが、彼女の魅力は?
強気な女性が見せる弱い瞬間や素直じゃない初々しさがいいです。思い通りに動いてくれないところも楽しいです
――キャストも発表ですが、アフレコ現場の雰囲気はいかがですか。
オーディションで決まったキャストなので、キャラのイメージと合致していて、とても楽しいです。ツカサ役の内匠靖明さんには、あえて先のシナリオを渡さずにアフレコに臨んでもらっています。彼だけ先の展開を知らないのでフレッシュな反応で、現場の雰囲気もとてもよくなっています。
――近未来が舞台で、シンガポールでロケハンを行ったとのこと。その時の印象的なエピソードなどあれば教えてください。
街並みがきれいでした。日本と違い地震などが少ないせいか、建物の構造がとてもデザイン的で自由な印象を受けました。キャラクターの等身大の行動範囲を写真で撮り続けていたので、徒歩の移動が多くヒザを痛めたのが大変でした!
――楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
シリアスで哀しい話だけでは終わらせないので、是非見ていただければ幸いです!
なお、本日発売の『電撃G’sマガジン 3月号』では、『プラスティック・メモリーズ』特集を全12Pで掲載! 放送局やキャスト決定情報の他に……。
・ヒロイン・アイラ役の雨宮天さんグラビアインタビュー
・林直孝氏×雨宮天さん特別対談
・林直孝氏が手がけるイラストノベル第3回
など、盛りだくさんの内容となっている。
また、今まで『G’sマガジン』に掲載された林直孝氏とアニメスタッフへのインタビュー記事は、G’sマガジン.com内にある『プラスティック・メモリーズ』アーカイブコーナーで公開中だ。過去の号を見逃した人はこちらもチェックしてみてほしい。
■TVアニメ『プラスティック・メモリーズ』
【放送情報】4月よりTOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、ABC朝日放送、岐阜放送、三重テレビ、BS11、AT-Xで放送開始
【スタッフ】(※敬称略)
原作・脚本:林直孝(MAGES.)
監督:藤原佳幸
キャラクター原案:okiura
キャラクターデザイン・総作画監督:中島千明
プロップデザイン・総作画監督:菊池愛
色彩設計:石黒けい
美術監督:川口正明
美術設定:高橋武之
撮影監督:桒野貴文
メカニカルデザイン:谷裕司
3D・CG:渡邉悦啓
編集:平木大輔
音楽:横山克
音響制作:MAGES.
音響監督:土屋雅紀
音響効果:小山恭正
アニメーション制作:動画工房
【声優】(※敬称略)
水柿ツカサ:内匠靖明
アイラ:雨宮 天
絹島ミチル:赤﨑千夏
ザック:矢作紗友里
桑乃実カヅキ:豊口めぐみ
コンスタンス:日野 聡
シェリー:愛美
海松エル:上坂すみれ
山野辺タカオ:飛田展男
土器レン:拝真之介
縹ヤスタカ:津田健次郎
他
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