意識の低すぎる休日を過ごした罪悪感、どう消す?


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一週間働いて、待ちくたびれた週末がやって来た!というそのとき、あなたはどうしますか?

せっかくの休日なのに、出だしからつまずく

あんなに楽しみにしていた休日なのに、疲れすぎて朝起きられず、お昼にやっと起きる。これが、私の「あまり良くない休日」の定番の始まり方です。何か家にあるものを食べて洗濯して、録画しといた番組をチラ見しながら食器を洗ったりしているうちに、気づけば陽がかたむいていたりして。

ダラダラ過ごした罪悪感で落ち込んでしまう

「今さら出かけるのもめんどくさいし、今日は休むか」とダラダラを決め込んではみたものの、ネット見たりゲームやったりしていて、平日ためこんだ肩こりがほぐれるかというとまったくほぐれません。そしてふとFacebookを開けばそこには充実した休日の写真がズラリと並んでいるわけです。

うわー、すごく無駄な一日を過ごしてしまった! なんでもいいから何かすれば良かった!」と後悔の嵐が吹き荒れることもしばしば。
さらにすっかり陽も落ちた頃になって「ハッ、洗濯物取り込んでない!」と気づいたり、冷蔵庫の中にしなびた野菜を発見したりして、ダメ人間気分は最高潮に……。

何もしない=疲れが取れる、ではない

言い逃れのできないダメ人間ぶりですが、疲れているから休みたい、何もしたくない、という気持ちは本物ですし、身体をじっくり休めるのも大切なこと。でも、ダラダラしてるだけで疲れが取れるかというと、取れないんですよね。

休むなら休むでとっととマッサージでも行くとか、ゆっくり朝風呂に入るとか、せめてストレッチをするとか、身体をほぐして休む方法はいろいろあるはずなのに、なんというかもう、休むために工夫する気力もないという状態なんですよね。ただただ、頭も身体も使いたくない。考えたくないし、マッサージ屋さんに予約の電話一本入れるのすら、めんどくさい。こういうことは、思いついたらその場でとにかくやってしまえば、身体がほぐれてくるとともに気持ちも上向きになってくるので、きっかけを見つけてやるに越したことはないんですけどね。

人の目を気にしないでいられる安心感

もちろん、何もしない日も欲しい。どこにも出かけず、誰の目も気にせず、時間を無駄にする贅沢というのもあります。私はそういう時間の過ごし方が大好きです。
しかし、次にやってくる一週間を迎え撃つ元気が出るのはどんなときかというと、そうやって一人静かに過ごしたときではないのです。

心が動いたとき、それが未来への活力に変わる

元気が出るとき。それはただ休んだときではなく、楽しいことをしたときです。「楽しい」というと、笑顔を連想しますが、私にとっての「楽しい」とは、必ずしも笑顔だとは限りません。映画を観て深く心を動かされて泣いたり、友達となかなかできない打ち明け話をしてつらさをわかち合ったり、舞台に没頭して数時間、現実から切り離された世界に入り込んだり……。

人によって「楽しさ」の種類はさまざまでしょうが、夢中になったり、心が動くのを感じたりすると、明日からの一週間だけでなく、これからのそこそこ長いかもしれない人生にだって立ち向かってやるぞ、という気持ちがこみあげてきます。そういう日は、最高の休日になります。

遅く起きた休日を、後悔の少ない休日に変えるには?

最高の休日にはできなかったとしても、出だしからダメな休日をそこそこいい休日に変える方法もあります。それは「やらなきゃな」と思い続けていること、ずっと気になっていることを、つまらないことでもいいので一つか二つ、片付けてしまうことです。

義務感をクリアして、心の重荷を軽くする

Facebookにアップするには少々つまらない休日になりますが、そろそろ窓の汚れが気になるとか、HDDの容量の空きを増やさなきゃいけないとか、普段おっくうでやらないところの拭き掃除をするとか、たいしたことじゃない、やろうと思えばいつでもできることを思いきってやってしまうと、想像以上に気分が軽くなります。「やらなきゃ」と思い続けている些細なことが、普段どれだけ心を重くしていたかに気づかされます。

衣替えや、持っているアクセサリーや雑貨を整理したりするのも、好きな時間です。季節の変わり目は特に「着るものがないから買いに行かなきゃ」「春のアクセサリーがない」と焦ることが多いのですが、手持ちのものを見直すと「こんなにいろいろ持っていたんだな」「これは今年も使える」「欲しいと思ってたものに似ているものを持っていた」と気づかされ、何も買わなくても楽しい気持ちが芽生えてきます。

閉塞感があるときは、思いきって外へ!

「ああ、また気づけば夕方になっちゃった!」という休日、どうしても気分が落ち込むときもあります。そんなとき、私は気力を振り絞ってレイトショーの映画を探して観に行ったり、遅くまで開いているお店にちょっとだけかわいい雑貨を見に行ったりします。都合が合えば友達と近所で食事をして、他愛のないおしゃべりをします。特に充実しているわけではなくても、外出したり、人と会ったりすることが、気分を大きく変えてくれるのです。

目が覚めたらお昼過ぎでも、良い休日を過ごすのに遅すぎることはありません。些細なことでもやってみると、「何もしない休日だった」という罪悪感から解き放たれて「まあまあ、いい休日だったな」と思えるのではないでしょうか。

( 執筆:雨宮まみ / 編集:小林由依 )

雨宮まみ
ライター。アダルト雑誌の編集を経て、フリーライターに。女性の自意識との葛藤や生きづらさなどについて幅広く執筆。著書に、女性性とうまくつきあえなかった頃を描いた自伝的エッセイ『女子をこじらせて』(ポット出版)、『ずっと独身でいるつもり?』(KKベストセラーズ)、『女の子よ銃を取れ』(平凡社)、『タカラヅカ・ハンドブック』(新潮社)など。