転覆事故 救助の男性意識回復03月28日 08時05分
函館市の沖合で4人が乗った作業船が転覆した事故で、28日、海上保安庁の特殊救難隊が船内を捜索したところ中に取り残されていた男性1人が救助されました。
男性は意識が無い状態で病院に運ばれましたが、現在は、回復し命に別状はないということです。
27日、函館市の住吉漁港のおよそ1.5キロ沖合で、熊本県上天草市に本社がある船会社「パールライン」が所有する「第十八明祐」19トンが船の部品を乗せた台船をえい航していたところ転覆しました。
船には当時、4人が乗っていたということで、海上保安庁のヘリコプターや巡視船が捜索し、夕方、乗組員と見られる男性1人を見つけましたが、病院で死亡が確認されました。
海上保安庁が身元の確認を急いでいます。
転覆した船では、中から船体をたたくような音がしたことから、海上保安庁は乗組員が船内に取り残された可能性もあるとみて、28日朝から救難活動を専門に行う特殊救難隊を現場に向かわせ船内の捜索を行ったところ午前6時まえに男性1人が救助されました。
男性は意識不明の状態で病院に運ばれましたがその後、回復し命に別状はないということです。
海上保安庁によりますと、救助されたのは乗組員の永田勝行さん(64歳)だということです。
海上保安庁では引き続き、船内の捜索を行うなどして行方が分からない乗組員の発見を急ぐことにしています。
一方、28日朝5時半ごろ現場から15キロほど離れた函館市釜谷町の海岸で男性1人が波打ち際に倒れているのが見つかりましたがすでに死亡していたということです。
海上保安庁や警察では乗組員の可能性もあるとみて確認を急いでいます。